大阪市鶴見区のお客様から、店頭持ち込みにてレコードをお売りいただきました。内容はオールディーズ、リヴァプールサウンド、ロックンロールなど国内盤シングル、同時期の邦楽ポップス、ジャズヴォーカル、シャンソンなどです。量もあり、2時間ほどお時間を頂いて査定いたしました。
いいお値段のつくものが複数あり、全体の量からするとごく一部で査定額の7割になりました。
こちらがいいお値段のついたレコードです。およそ50枚、これで査定額の7割くらいが付いてしまいました。
そして、こちらが残りのレコードです。シングル200数十枚、LPが100枚程です。
それでは、今回高額査定とさせていただいた内容をご紹介します。まずは2000円超えの査定になったレコードです。今回の最高額は3,500円です。左上から、以下の内容です。
ソロウズ「テイク・ア・ハート」
エルヴィス・プレスリー「今夜は快調」
ボブ・ディラン「淋しき街角」
弘田三枝子「ニューヨークのミコ」
高額査定の一番の理由は相場が良いことですが、それに加えて状態が良かったこともプラスになりました。特に弘田三枝子のLPは、帯が残っていて良かったです。
実のところ、今回お持ちいただいたレコードの中でも帯が残っていれば、状態が良ければ1000円をお出しできる、というレコードがありました。それでも、この4枚が良い状態で残っているだけで素晴らしいことです。
続きまして、500円～1000円査定のレコードです。チャッドとジェレミー、ハニーカムズ、サンディー・ショウなどブリティッシュ・インヴェイジョン、そしてアメリカからはベンチャーズ、ジャイヴ・ファイヴなどが入りました。
ここからは100円以上、500円未満の査定になったレコードです。ジャズ、ロックに加え、邦楽ポップスも何枚か入っています。ほとんどがペラジャケですね。「ヒット・キット・ミコ」はジャケット内側に大きめの汚れがあって、減額せざるを得ませんでした。他、帯があればというものが数枚紛れ込んでいます。
この時代のシングルレコードのジャケットデザインは本当に素敵です。2色刷りジャケットを見ているだけで満たされるものがあります。
査定の結果、合計で35,000円での買取となりました。ウルトラレアなレコードはありませんでしたが、貴重なレコードでした。何よりうれしかったのは、状態が良いものが多かったことです。
10枚程のレコードには保管中についたとみられるカビ汚れやジャケットの曲がりがありましたが、とても丁寧にお聴きになっていたようで盤面はピカピカのものも多くありました。
今のように情報を調べる便利なツールもない時代、今よりももっと外国が遠く感じられたであろう時代に、熱心に外国の音楽を追いかけていた少女の姿がありありと想像できるような、素敵なレコードでした。誠にありがとうございました。
