天才、奇才、変態…もはや一言では表現できないほど奇天烈で前衛的なフランク・ザッパ。
52年の人生でとてつもなく精力的に音楽活動を展開し、多彩なバンド形態でツアーもこなしながら、60枚以上のアルバムを発表しました。
亡くなってもなお、毎年のように新音源がリリースされており、もはや100枚を超えているのではと言われています。
今回はフランク・ザッパの魅力とレコードの買取相場について解説していきます。
フランク・ザッパの魅力
フランク・ザッパが作る音楽を初めて聴いた時の衝撃はすごく、良い意味で既成概念が吹っ飛ぶような感覚になり、そして何度も聴きたくなるような中毒性があります。
その複雑かつポップな音楽性は作曲家として高い評価を得ており、また独特なフレージングやスケールを多用するスタイルのギタリストとしても高い評価を受けています。
そして歌詞は政治批判や社会風刺、現代風俗、性風俗などが主な題材で、それを辛辣かつユニークなユーモアで表現しています。
19歳には現代音楽家としてのキャリアをスタートさせており、正規の音楽教育を受けてはいないので、独学でかなりの研鑽を積んだとみられています。
フランク・ザッパのレコード買取相場
ザッパがデビューした時のバンド、マザーズ・オブ・インヴェンションのレコードが人気です。ここでは国内盤LPとシングルを5枚ピックアップしました。
「フリーク・アウト」はマザーズのデビューアルバムにして、ロック史上最初期の2枚組アルバムです。
また「マザーズ・オブ・インヴェンションのおかしな世界」はビートルズの「サージェント・ペパー」のデザインを露骨に、そして悪趣味にパロディーしています。あまり露骨に喧嘩を売っているようなデザインなので、当初は表面と見開きの内側を逆にして発売されました。原題も「We’re Only in It for the Money(金のためにやっているだけだ)」とかなり挑戦的です。
タイトル | 参考買取価格 |
---|---|
マザーズ・オブ・インヴェンションのおかしな世界(LP : SMV-1115) | 20,000円 |
マザーズ・オブ・インヴェンションの自由な世界(LP : MV-1120) | 20,000円 |
マザリー・ラヴ(EP : DV-5012) | 30,000円 |
アンクル・ミート(LP : SJET-8151~2) | 70,000円 |
フリーク・アウト(LP : SMV-9045/46) | 200,000円 |
※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。基本的に、LPは帯があることが前提となります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。
フランク・ザッパのトピックス
①マザーズ・オブ・インヴェンション
フランク・ザッパの共同作業者という立ち位置で、ジャズやクラシックの素養豊かなメンバーと、様々なバックグラウンドのミュージシャンを集めたバンドは、フランク・ザッパのワンマンバンドというよりは、メンバーそれぞれの特色を生かした音楽性を志向していました。
ジャンルの多様化と強烈な独創性を加速させていくフランク・ザッパについていけるほどスキルフルなメンバーが揃っており、圧倒的に質の高いアルバムを次々に発表しています。
②声質が変化
1971年にロンドンでの公演中に聴衆のひとりが、ザッパをステージから突き落とすという事件が起こりました。
全身に複雑骨折を負い、生命すら危ぶまれたザッパでしたが、このときの骨折によって自身の声質が変化してしまいました。
高音域の発声が圧迫され、特徴的なロートーンヴォイスになってしまったようで、まさに怪我の功名と言える結果となりました。
③ジミヘンとの繋がり
ジミ・ヘンドリックスが、マイアミ・ポップ・フェスティバル出演時に燃やしたギターを所有していました。
輸送の途中で破損した部位を含めたパーツを交換してますが、焼け焦げた跡は生々しく残っているそうです。
④変わった邦題
現在はほとんど修正されていますが、以前はアルバムタイトルや楽曲の大半に変な邦題がつけられていたとか…。
直訳も多いですが、正方形や三角形がジャケットに描かれたアルバムが「フランク・ザッパの〇△□」とつけられたり、「No Not Now」という楽曲に「いまは納豆はいらない」という邦題がつけられたりと、視覚や原題の語感から飛躍させたような邦題が目立ちます。
もはや原題と全く無関係な邦題も多かったそうです。
まとめ
今回はフランク・ザッパの魅力とレコードの買取相場について解説してきましたが、いかがでしたか?
60枚以上のアルバムを発表するほどの創造性とモチベーション、そして独創性には敬服します。間違いなく唯一無二のアーティストですね。
さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品がレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく、
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。
ご連絡をお待ちしております!