高音質盤レコードは、やはり「音」にこだわるレコードファンに人気で、同じ作品だとしても、通常盤と高音質盤では買取価格が変わってきます。
今回は、高音質盤レコードについて解説していきます。

高音質盤レコードとは

複数のレコード会社が高音質を謳ったレコードを発売していましたが、特に有名なのはソニーの「マスターサウンドシリーズ」とワーナーの「スーパーディスクシリーズ」です。

それぞれの特徴は下記の通りとなります。

「マスターサウンドシリーズ」

CBS/SONYが制作した高品質レコードで、カッティング、プレス、メッキ、素材を改良し、従来のレコードよりクリアな音質を再現しています。

「スーパーディスクシリーズ」

ワーナーパイオニア(現:ワーナーミュージックジャパン)が制作した高品質レコードで、アプローチはマスターサウンドシリーズとほぼ同様です。

発売が通常盤より1ケ月ほど遅く、価格は通常盤より200円~400円ほど高いということから、「音」にこだわるコアなファンしか購入していなかったのではないかと考えられます。

通常盤と高音質盤の違い

音質のちがいについては、実際に聴き比べなければわからなかったり、
各々で微妙に評価も変わってくるものなので、ここでは音質以外のところをお伝えしていきます。

大瀧詠一の名盤「ロング・バケイション」の通常盤と、マスターサウンド盤を比較していきます。

①帯

帯上部にマスターサウンドのロゴ、あとは型番や価格の違いがあります。
ロング・バケイションの帯
ロング・バケイションの帯2

・通常盤:27AH 1234 ¥2,700

・高音質盤:30AH 1616 ¥3,000

②ジャケット

ジャケットデザインは通常盤と同じですが、専用のインナースリーブや技術資料のパンフレット、レコード盤自体も少し厚いので、高音質盤のほうがジャケットが厚くなっています。

マスターサウンドと通常盤レコードの厚み比較

③インナースリーブ

通常盤とのわかりやすい違いのひとつでもあります。
インナースリーブでホコリの侵入を、より抑えることができます。
マスターサウンドスリーブ

④冊子類

高音質盤は前述した技術資料も付属しています。
マスターサウンド資料

⑥レーベル

高音質盤はレーベルにも「マスターサウンド」が明記されています。右端に、小さめの文字ですがちゃんと書いてありますね。
マスターサウンドレーベル面

通常盤と高音質盤の買取価格の違い

これは一概に言えることではありませんが、今回ご紹介した「ロング・バケイション」だと、通常盤が200円程度の買取に対して、マスターサウンドは場合によっては1,000円も期待できます。
また値段のつきにくいアイドルものでも、例えば松田聖子ならマスターサウンド、中森明菜ならスーパーディスクでのリリースがあり、通常盤より良い価格での買取が期待できます。
中森明菜スーパーディスク
これが中森明菜のスーパーディスクです。マスターサウンドと同じく、帯上部に「Super Disc」の記載があります。

まとめ

今回は、高音質盤レコードについて解説していきましたが、いかがでしたか?
これでお手元のレコードが高音質盤か否か、すぐに見分けることができるかと思います。

さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品もレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。

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