日本で最も早くロックンロールを発表し、「元祖和製プレスリー」と称される小坂一也。
1954年にコロムビアレコードからデビューし、カントリーミュージックのアイドル的な存在として人気を博します。
今回は小坂一也について解説するとともに、レコードの買取相場をご紹介します。

小坂一也の魅力

高校在学中の1952年からワゴン・マスターズにボーカルとして参加し、高校中退後の1954年にデビューしています。
NHKの紅白で初めてロックンロールを歌った男として知られ、当時としては異例でした。
また、当時の日本ではロカビリーやツイストが大流行し、ロカビリー三人男が一世を風靡していましたが、小坂はそれに匹敵するほどの人気ぶりだったとか…。

1957年には映画デビューを果たしており、当初は劇中の歌手の一人というカタチでの出演でしたが、俳優としての素質を認められ、1958年に松竹と契約。
現代の若者らしい若々しい演技で多くの映画に出演し、松竹映画には欠かせない俳優となりました。

レコードの買取相場

EPシングル5枚をセレクトしました。
ロカビリーのほかに、ウエスタンも入っていますね。

タイトル参考買取価格
北風さん/バタフライ(EP:SB-27)3,000円
ウイチタの保安官/ライダース・イン・ザ・スカイ(EP:SB-25)3,000円
ロンサム・カウボーイ/ホワイ・ベイビー・ホワイ(EP:SB-30)4,000円
恋の九十九手/恋をはこぶ青い鳥(EP:SB-34)5,000円
監獄ロック/テディ・ベア(EP:SB-37)5,000円

※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。

小坂一也のトピックス

①女優 十朱幸代との事実婚

1959年に公開した映画「惜春鳥」で共演し、当時小坂は24歳、駆けだし女優の十朱は17歳でした。
その後、人気がうなぎのぼりとなった十朱は仕事が忙しくなり、15年の歳月が経ちます。
1974年に挙式をするも、「カタチにとらわれる必要はない」という2人の考えから入籍はせず、当時としては珍しい事実婚となりました。
しかし、小坂から別れを切り出し、同年に破局。1年足らずの結婚生活でした。
晩年、十朱は「女のいちばんいい時を捧げたのに、と思った」と語っているそうです。

②女優 松坂慶子との交際

前述した十朱との破局理由は、小坂が松坂に一方的に好意を持ってしまったことが理由です。
1974年にドラマで共演したことがきっかけで、好意を抱くようになったそうです。
十朱との破局後、松坂と結婚を前提に交際をするも、破局。
1977年に小坂は、ファッションモデルと結婚し、男の子が誕生しています。

③闘病生活

十朱との破局後、人気が低迷してしまいます。
ドラマや映画に出演するも、1990年代になると激やせぶりが目立つようになります。
闘病生活を送っていることを公表し、1997年に食道がんのため死去。62歳でした。

まとめ

今回は小坂一也について解説するとともに、レコードの買取相場をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
アイドル的な存在で人気を博し、2人の女優さんをも虜にする…。
とてつもなく魅力的な方だったのだろうと感じました。

さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品がレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく、
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。

ご連絡をお待ちしております!