クラシックのレコードは洋楽などに比べて需要が低く、いい値段のつくレコードの割合は非常に低くなっています。その中で、一部の演奏家や指揮者で高価買取が可能な方もいます。
今回はルーマニア出身の女性ヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコ(1921-2003)のレコード買取についてご紹介します。
たっぷりとしたビブラートが特徴的な美音と、気品ある表現が魅力的な演奏は、今もなお、人々に愛されています。

ローラ・ボベスコの魅力

かつて音楽評論家の宇野功芳が「ボベスコの舞台を一度でも見た者なら、あの美貌、あの魅力的な金髪、そして少女のように楚々とした物腰を一生忘れることは出来ないだろう」と激賞していたそうです。
1980年に初来日を果たして以降、たびたび来日し多くのファンを獲得しました。
ボベスコの音楽の特徴は、いかにも女性らしい繊細な音運びと等身大の表現力と言われています。
2003年に惜しまれながらもこの世を去り、現在でもCDなどが発表されているほどの人気です。

レコードの買取相場

タイトル参考買取価格
ヴァイオリン黄金時代のソナタ集(LP:KUX-3277-V) 1,000円
ボベスコの「雨の歌」(LP:27PC-32)2,000円
珠玉のヴァイオリン小品集(LP:KUX-3191-PG)2,000円
プレイズ・クライスラー「藍のよろこび」(LP:25PC-301) 2,500円
タイスの瞑想曲(LP:30PC-4)3,000円

※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。

ローラ・ボベスコの経歴

作曲家で指揮者でもあった父親から、幼少期からヴァイオリンの手ほどきを受けていました。
7歳でパリに留学し、エコールノルマル音楽院でマルセル・シャイエのクラスに入ります。
10歳からパリ音楽院に入学し、オークレールやヌヴーなどの師として有名な、ジュール・ブーシュリにヴァイオリンを学びます。
14歳で首席で卒業し、17歳には世界三大コンクールと言われている「ウジェーヌ・イザイ・コンクール」で7位入賞を果たしました。
戦後はフランスのピアニスト、ジャック・ジャンティと結婚して夫婦でデュオを組みました。
1958年にワロニー王立室内管弦楽団を設立。
1962年から1972年まで、ブリュッセル王立音楽院とリエージュ音楽院の教授職を兼務して、後進の指導に力を注ぎました。
ブリュッセル・ゾリステン(後にイザイ弦楽合奏団と改称)を組織し、指揮者と独奏者を務めたことでも知られています。

まとめ

今回は、ローラ・ボベスコの経歴とレコードの買取相場についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
音楽評論家に一生忘れることは出来ないだろうと言わしめるほどの魅力…今もなお人気を誇っているのが頷けます。

さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品がレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく、
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。

ご連絡をお待ちしております!