東北出身のフォークシンガー、三上寛。独自の世界観で今もなお多くの人々を魅了する彼のこれまでの経歴や人気曲、そしてこれまでにリリースされたレコード買取相場をまとめました。
三上寛について
1970年代にフォークシンガーとしてデビューした、三上寛の出身地は青森。同郷の詩人・寺山修司にもその詩の世界観を評価されていた彼は、学生時代から生徒会長を務めるような勤勉な学生でありながらもバンドやフォークサウンドに傾倒し、現代詩でオリジナル曲を制作していたんだそう。
その後上京し様々な人との縁を繋いでいった結果、1971年にシングル「馬鹿ぶし」でデビュー。その後「夢は夜ひらく」のカバーや、「誰を怨めばいいのでございましょうか」「飛行機ぶんどって」などの非常にインパクトの強い楽曲で少しずつファンを獲得していきました。また音楽活動の一方で俳優としての活動も行っており、その怪演は一部界隈で非常に熱狂的な支持を以て受け入れられています。
三上寛の高価買取レコード
三上寛のレコードで一番レアなのはシングル「おまわりさん」でしょう、何と言っても発禁になりましたので…… まあ持っている方が不思議なレコードなのでそれは除外してLP2タイトル、EP1枚を選出しました。
タイトル | 参考買取価格 |
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三上寛の世界(LP:YS-10093-J) | 10,000円 |
十九歳二ヶ月十六日夜。(LP) | 20,000円 |
馬鹿ぶし(EP:LL-10158-J) | 2,000円 |
※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。
三上寛のおすすめ曲
夢は夜ひらく
大元は園まりの楽曲としてリリースされ、藤圭子や梅宮辰夫、八代亜紀などの数々の大御所アーティストによってカバーされたこの曲。歌詞の異なるバージョンが20作品以上あることも、多くの人にこの曲が愛される証拠ともなっています。そして三上寛のバージョンもまた、大勢の人々にこよなく愛される楽曲となっていますね。
彼による歌唱バージョンはアルバム「ひらく夢などあるじゃなし」に収録。哀愁漂うサックスのサウンドがブルージーなアレンジとなっており、三上寛の本領発揮とも呼べる気力を振り絞るような切に迫った歌い上げが非常に印象的ですね。
誰を怨めばいいのでございましょうか
こちらも同じくアルバム「ひらく夢などあるじゃなし」に収録の1曲。どこか懐かしい和の情緒を思わせる笛の音の響くイントロから、独特の強烈な嗄れ声で三上寛によって歌い上げられる人生の辛苦が多くの人の心の琴線を震わせてきた妙曲です。
人が生きる中でぶつかる、様々な苦楽。時には地獄の底まで突き落とされるような辛く苦しいことに直面した時、それを誰に怨むことができようか、いやどうしようもない、という諦めや虚しさを朗々と歌い上げる。今まさに地獄に居る人へ強く訴えかける、大きな力を持つ1曲とも言えるでしょう。
飛行機ぶんどって
1970年に起こった、日本初の飛行機ハイジャック事件であるよど号ハイジャック事件。これを元にして三上寛が制作した楽曲が、この「飛行機ぶんどって」となっています。
当時は共産主義による過激な抗争や学生運動も下火になりつつあったとは言え、まだまだ社会風潮としてそれらの空気も色濃く残っていた時代。その時代感をデリケートなものとせず、むしろ敢えて真っ向からぶつかっていく形でこの曲をリリースした三上寛。その姿勢は偶然か必然か、多くの男性聴衆の心を掴むきっかけともなりました。後に数々のフォークシンガーの名曲を収録したオムニバスにもこの曲が収録されたりと、多くのフォークソングリスナーからも支持を受ける1曲でもあるのです。
ひびけ電気釜!!
こちらもアルバム「ひらく夢などあるじゃなし」に収録されている1曲。彼の独創的な歌詞の世界観が非常に色濃く見受けられるこの曲の歌詞も、一部の界隈では非常に熱烈な支持を受けているものとなっています。情念をたっぷりと含んだ彼の声で歌い上げられる、当時の生活が垣間見えるようなこの曲は必聴のナンバーです。
まとめ
今回はフォークシンガー三上寛の経歴、楽曲、そしてレコード買取相場をご紹介しました。
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