中古のレコードを購入したけれど、ノイズが気になって聴きづらい・・・！と思うことはありませんか？中高年やシニア層で人気のあるレコードですが、現在では若年層にもじわじわと人気が出てきています。今回は、レコードの気になるノイズが起こる原因から、ノイズを除去する対策までを、分かりやすく解説していきます。
目次
ノイズが発生する原因とは？
レコードを聴き込んでいくと同時に、何となくチリチリ、パチパチと聴こえるようなノイズが耳に残るようになることがあります。あの音の原因が一体何なのか、非常に気になりますよね？まずはレコードのノイズが発生する原因から、見ていきましょう。意外な原因が見つかるかもしれません。
原因１.マイクロダスト
レコード盤面にキズがない状態で、ダストノイズが起こるものです。これは完璧に、音溝に侵入したとても小さな「マイクロダスト」が原因であるとされています。マイクロダストというのは、要は「ホコリ」や「チリ」のことをいいます。
原因２．剥離剤
レコードを置く環境などによっては、湿気からカビが発生することもあります。カビによってレコードが傷むため、ノイズを引き起こす要因になるのです。
原因４．オイルの酸化
音溝に油分が蓄積し、酸化することで固まり、容易に取ることは難しくなります。この結果としてノイズが起こる可能性があります。
原因５．静電気
静電気も、ノイズを起こす大きな原因になり得ます。静電気が起こることのないよう、きちんとクリーニングすることが必要です。
ノイズが発生する原因はさまざま
レコードにノイズが起こる原因には色々な理由があります。その中でも特に多いものが、マイクロダストやカビ、静電気などです。音溝に入り込んでしまうマイクロダストは厄介な存在ですし、そこにホコリやチリが溜まることでノイズを引き起こします。カビは湿気のある空間にレコードを放置することで発生するものであり、静電気は冬季シーズンに起こりやすい現象です。また、レコードプレス時に使用する剥離剤や、音溝に溜まったオイルが酸化することによって、ノイズが起こることもあり、これらの背景から、レコードにノイズの出る原因は複数あるということが分かります。
ノイズを除去する対処法
ここからは、ノイズを取り除く方法に関して、見ていきます。
対処法１．レコードクリーナーで綺麗に清掃
最もベーシックな対策として知られる方法です。マイクロダストなどは、きちんと掃除をすることによって、ノイズも無くなる可能性があります。そのため、ノイズが起こった時点で、まずはこのレコードクリーナーを試してみてください。また、湿式クリーナーを使用したクリーニング法も効果的です。
対処法２．内袋の交換
ホコリやチリの原因となるものは、一体何でしょうか？その答えは、静電気です。レコード針と盤面が触れることで、静電気が起こります。これがノイズが発生するファクターにもなり得るわけです。この静電気を起こりにくくするには、レコードの内袋の交換が最適です。
内袋は、ポリ製と紙製の２種類に分類することができます。
中古盤は、ポリ製であることが多いのですが、「安いけれども静電気が発生しやすい」という特徴があります。このため、ノイズの要因になることもあります。紙製に関しては、「費用が上がりはするが静電気が発生しにくい」という特徴があります。内袋を紙製に変更することで、マイクロダストを防ぐ効果が期待できます。
対処法３.中性洗剤で清掃する
ある程度のノイズを除去できて、汚れも落とすことができる方法です。主な清掃の流れは、以下になります。
ぬるま湯をかける
↓
ホコリ等を流す
↓
中性洗剤で優しく洗う
↓
綺麗に洗浄
↓
水気を取る
↓
乾燥させてからジャケットに戻す
対処法4-1.精製水を使用して再生する
この方法は、レコードの盤面に精製水をかけ、カートリッジの針周りを水に付けたまま再生を行うという対処法です。これを行うことによって、ノイズはほぼ消失することができますが、レコードの取り扱いには注意が必要です。主な流れは、以下になります。
１・・・ノリ付きのアルミ板をカートリッジ底に貼る
２・・・盤面とのすき間を出来る限り埋めるようにする
３・・・精製水を少しずつ落としていく
対処法4-2.精製水を使用する際の注意点
この方法には注意点もあります。精製水を使う場合の注意点は、以下になります。
１・・・カートリッジの選別
MCカートリッジは、電気系統がダメになるためNGであったりと、この方法で使用できるカートリッジには制限ありますので気を付けましょう。
２・・・針先の消耗に直結
非常に特殊な手段であり、ある意味では最終奥義的なやり方でもあります。また水を含むことにより、ダイヤモンド・スタイラスは素早く消耗してしまう可能性があります。
３・・・時間を要する
ノイズを除去するために、多少の手間はかかるものではありますが、精製水をレコードそのものに使用することにより、大変慎重に作業を行う必要があります。そのため、他の対処法よりも多くの時間を要するだけでなく、神経を尖らせながら作業をする労力も必要となるでしょう。
ノイズ対策は基礎的な方法から
レコードのノイズがどうしても気になるため、様々な対処法を講じているのではないでしょうか？ノイズ対策に有効な方法として、レコードクリーナーでの掃除や内袋の交換、レコードを何度も再生したり音楽編集ソフトを使用する方法、中性洗剤での掃除など、様々な対処法があります。対策を考えるときに、まずはレコードクリーナーで掃除をするというような、大変ベーシックな手段から試していきましょう。また、日頃からこまめにレコードをお手入れすることも非常に大切です。ノイズが気になってくる前のプロセスで適切な対策を施していれば、そもそもノイズが発生することにもなりません。
保管場所にも注意
レコードのノイズに対して、どれほど優れた対策を行ったとしても、保管場所が良くなければ、再びノイズが起こる可能性は十分にあります。保管場所として不向きなのは、湿気の多い部屋や、日当たりの良過ぎる部屋などが該当します。特に梅雨の時期にうっかり窓を開けたままレコードを長期間保管していると、カビの原因になりますし、夏場に日当たりの良い場所にレコードを長期保管していれば、劣化の原因となり、ノイズどころか正常にレコードを再生できるか否かというところまで関わってきます。そのため、保管場所は湿気の無い空間で、出来れば涼しいところに保管するよう心掛けるようにしましょう。
ノイズの原因と対処法は複数存在する
上記のことより、レコードのノイズが発生する原因が複数存在するように、その対策も複数あります。まずレコードにノイズが起こる原因としては、マイクロダストやカビ、剥離剤やオイルの酸化、静電気などが挙げられるということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。ノイズを除去する対処法としては、レコードクリーナーを使用した清掃方法や内袋の取り換え、何度も再生をするという対策を行うことが効果的であるということもご理解いただけたかと思います。レコードノイズの発生原因が判明したところで、適切な対処法を講じ、お気に入りのレコードを長持ちさせていきましょう！
レコード買取専門店のTU-Fieldとは？
1.TU-Fieldについて
大阪市の都島区毛馬町に本店を構えるレコード買取専門店「TU-Field」は、オールジャンルの買い取りを行っており、レコードの他にも、CDやDVD、カセットテープやレーザーディスクなど、音楽に関連する物であれば、積極的に買い取りを実施しております。また、オーディオ機器や楽器、音楽書籍の買い取りも行っています。お引越しや遺品整理で不要となった処分品なども、ぜひTU-Fieldにご相談ください。
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まとめ
今回は、レコードの「ノイズ」に関して解説を行ってきましたが、如何でしたでしょうか？レコードを長年聴き込んでいる方やレコード愛好家の方であれば、ノイズが発生するという経験もお持ちなのではないでしょうか。ノイズは発生するけれども、それに対する詳しい対処法までは、まだご存知のない方も多くいらっしゃるかもしれません。そんなときにこそ、本記事を参考にしていただき、ノイズを除去する最適の方法を見つけて下さい。そして、聴き終えて不要になったレコードは、ぜひ一度TU-Fieldまで査定をご依頼下さい！
