レコードをコレクションする度、レコードの数とともにそれに対する知識も深められるようになります。レコードの知識が深められれば、同じようにレコードを愛する仲間との会話も弾むことでしょう。色々なレコードの情報を伝え合ったりするひと時は、かけがえのない時間でもあります。例えば、友人がウォーターダメージに関して話していたり、プレスミスについて楽しそうに話しているとします。あなたも話に加わりたいですが、もしあなたがレコードについてまだそこまで知識がないというときに、あなたの仲間がとても詳しかったら、どうでしょう?今はただ、レコード専門用語への疑問に溢れているあなたにこそ、この記事を熟読していただきたいと考えています。

これだけは知っておきたいレコード専門用語一覧

レコード買取専門店には、値札に専門用語が記載されていたり、公式通販サイトなどでも専門用語の説明のある場合が多く見られるように、専門用語を活用すれば、レコードの状態や種類、特性を分かりやすく伝えることが出来、大変便利です。レコードの専門用語は、多いように見えて実はそれほど存在しません。そのため、レコードに何らかの興味のある方であれば、すぐに覚えることのできる用語ばかりなのです!この記事では、覚えておきたい専門用語を全て詰め込みました。ぜひこの機会に、マスターしてしまいましょう。

LPレコード

Long Playの略称であるLPは、直径12インチや10インチなどのサイズのレコードのことを指しています。長時間の録音に対応していることより、ベスト盤やクラシック音楽に利用されていました。もっと古くに利用されていたSP盤(後述)のレコードと比べる際にも、利用されます。

EPレコード

シングル盤としても知られるEPレコードは、直径7インチ、回転数45rpmのレコードです。中心部の穴は、大サイズと小サイズに分かれており、大サイズはアメリカ仕様で、小サイズは日本仕様とされています。大きな穴のレコードは、ドーナツ盤とも言われています。

SPレコード

Standard Playの略称であるSPは、LPレコードの生み出される前に利用されていた蓄音機専用のレコードのことです。SPレコードのサイズは、LPレコードと同様に、12インチや10インチとされていますが、長時間の録音には不向きであり、片面約4分半と短時間の録音向きのレコードです。

シールド盤

まだ開封していないレコードのことを指しています。リリース時と同じく、フィルムで密封されたままのレコードがまさにシールド盤ですが、だからといって全てが新品というわけではありません。中古もありますが、新品に近いレコードも多く、買取額は高値を狙うことも可能な商品です。

赤盤

ブラックカラーのレコードが基本である中、1960年代に東芝のリリースしていたレッドカラーのレコードになります。その年代のみにリリースされたことから、赤盤にはプレミアのつくレコードもあるのが特徴です。

再発盤

アルバムのリリース後、再びリリースされたレコードのことを指します。収録されている楽曲は変わらないとしても、型番や付属されている帯に変更点があったり、輸入盤においてはラベルの変更が施されていることがあります。

プロモ盤

プロモーション盤の略称であるプロモ盤は、まさにプロモーション活動用のレコードとして使用されます。レコード業界の関係者などに配布され、公にはリリースされない非売品でもあります。市販のレコードとは、表記やラベルの色が異なるのも特徴です。いわゆるオリジナル盤と同様に希少価値が高く、査定額も高額となる可能性のあるレコードです。

ガチャ盤

酷く状態の悪い盤のことになりますが、この他入れ間違いによって、盤とディスクジャケットのタイトルが揃っていない商品のことでもあります。

ブート盤

オリジナルレコードの権利を所有するアーティストやレーベルに対し、無許可でリリースされている、オフィシャルではないレコードのことをいいます。これはいわゆる海賊版と呼ばれるレコードであり、注意が必要な種類でもあります。

全集

ジャズや映画音楽、クラシックやロックなど、ある特定のジャンルの楽曲を複数枚にまとめた、ボックス型のレコード集のことをいいます。全集は、レコード買取専門店によっては、買取不可能とする店舗もあるので、全集を売りたいときには、事前に店舗に確認をするようにしましょう。

マトリクス

レコード盤に記されている製造番号のことを指しています。また、品番に関しては、センターラベルやディスクジャケットに記されている商品番号になります。

インポート

海外で販売されるレコードを直輸入したものを、インポートと呼びます。日本国内のアーティストのレコードでも、インポート盤になると表記が英語になっていたり、ディスクジャケットのデザインが異なる場合があります。洋楽歌手の輸入盤レコードと、当初より日本国内でのリリースを目的として制作された国内向けのレコードとでは、音質にも違いが発生することもあるでしょう。

エクスポート

インポート盤のレコードに対し、生産国より日本国外に向けてリリースすることを目的とした、輸出向けレコードのことを、エクスポート盤といいます。

OBI

日本語では、帯と呼ばれるパーツになります。レコードの帯は、日本独特のカルチャーであり、海外のレコードコレクターからも注目を集めている領域になります。

ターンテーブル

レコードプレーヤーで、アナログレコードをセットし、回転させるためのスペースのことです。プレーヤー自体を意味することもあります。

壁面に設置してあるレコードのことであり、大抵その店舗のイチオシのレコードであったり、高価盤が配置されていたりします。初来店したレコード買取専門店などでは、壁面を眺めるだけで、その店舗が何をお勧めしていて、何を一番売りたいのかということまで分かったりもします。

ピンピン

綺麗なレコード(美品)のことであり、この他ローカルやピカチュウ、ビンビンなどとも比喩されます。

プチノイズ

プレスミス(後述)などの衝撃から、レコード再生中に一瞬起こる小さなノイズ音のことを指します。

チリノイズ

盤面に付いたゴミであったり、キズからも生じるノイズ音のことをいいます。その名の通り、チリチリと音がします。

プレスミス

レコードの制作プロセスの中で、盤面に気泡や異物が付着していたり、反りやノイズのあるままに出荷されてしまった不良品のことを指しています。このプレスミスですが、幾つか種類があり、主に以下となります。

1.異物がある
2.針飛びする
3.気泡が出来ている
4.おかしなキズがある
5.レーベルにズレがあり音溝に達している

プレスミスがあることにより、ノイズを発生させたり、最悪の状態になると、同じ個所を無限にループをする等、針飛びが酷くとても音を楽しめるような状況ではない部類の不良品となる可能性もあります。プレスミスがあることでもしもメリットを生むとすれば、それはわりと低価格でレコードを手に入れることが可能であるということの他にないと言えるでしょう。

ヒートダメージ

熱のダメージを受けてしまったレコードのことをいいます。レコード素材は熱に弱いため、気温の高い夏場に大量の日光の当たる場所に置いていたり、冬場には暖かい部屋に置いたままにすることで、レコードそのものが歪んでしまう可能性が高いでしょう。レコードは、ビニールを素材として制作されていますが、ビニールが材料なだけに、それだけ熱に弱く出来ています。例えば、丸い円盤の肉眼で見えるか見えないか程度のとても小さな箇所にヒートダメージのある場合であっても、結果として歪みや反りが起こり、針飛びを生じさせることがあるので、気を付ける必要があります。

ウォーターダメージ

帯やディスクジャケットが水の影響で濡れ、ダメージを受けてしまった状態のことです。濡れてしまった箇所は、乾いた後であっても色あせや窪みなどが発生しやすくなり、買取額に響いてしまうこともあります。

ワープ

プレスミスの中においても、特にレコードが反ってしまっている状況のことを意味しています。盤面が反っていることにより、レコード針が盤面を正確に進めず、音に歪みが出たり、針が飛ぶようなこともあるのです。このワープの状態にあるレコードの危険なところは、やはり針飛び(後述)が挙げられます。

ヘアライン

レコード盤に付着してしまった、まるで薄い髪(ヘア)を連想させるようなキズのことです。

カゼヒキ

室の悪いプレス状態や良質でない素材が要因となり、レコードの再生に終始ノイズを発生させる状況のことであり、いわゆるプレスミスであると言っても過言ではありません。レコード会社次第では、制作したレコードにカゼヒキ盤のあることも意外と多くあるのです。

塩ビ焼け

ビニール製のジャケットやスリーブに入れていたレコードが、白く変化してしまう状態のことであり、これは70年代のレコードや、ビニールカバーで長期保管されていたレコードに発生しやすい現象です。白化のために妙な模様が付着してしまうと、ノイズの要因となり、修復不可能となります。

コーナーカット

ジャケットの四つ角のうち、一つの角がカットされている形状のレコードのことをいいます。小売店で売れ残り、廃棄処分となったレコードです。

インナースリーブ

レコードを保護することを目標に利用される袋のことであり、素材にはビニール製や紙などがあります。インナースリーブは、レーベルのロゴや歌詞などが記載されており、帯と同じように付属品として扱われることになります。

ペラジャケ

その名の通り、ペラペラのジャケットのことを指し、紙にダイレクトに印刷加工がなされているジャケットのことです。裏面までジャケットが折り返されている状態で、日本国内のレコードとしては60年代まで利用されていた商品です。ペラジャケを中心とするコレクターも存在しています。

ヒゲ

レコードレーベル部に付着したキズのことを意味しています。レコードをターンテーブルに置くときに、レーベル部がターンテーブルのセンタースピンドルに引っかかってしまうことで起こる衝撃のことであり、保存状況や使用歴を把握する基準にもなるものです。

盤反り

ヒートダメージや保存状態により、レコードが歪んでしまった状況のことです。歪みが大きいほどにレコード再生トラブルが発生しやすくなります。

針飛び

盤面に付いたキズやプレスミスの関係で、針が飛び音にさまざまな問題が出てきてしまう状態のことを指します。具体的には、音飛びや途切れなどが該当します。

針圧

ターンテーブルに置いたレコードを、盤面の溝を針が通過する際に発生する圧力のことをいいます。レコードを正確に再生するためには、適切な針圧を保つ必要があるわけです。この針圧にトラブルを抱えると、針飛びやレコードにキズが付く原因となるでしょう。

専門用語を知れば仲間とのコミュニケーション向上にも繋がる

レコードの専門用語は、覚えてしまえばさらに知識を深めることができるだけでなく、レコード仲間との会話にも幅が出てくるでしょう。レコードに詳しい友人たちと、お互いの持つ知識を交換し合うことも素晴らしい経験です。レコード仲間とのコミュニケーションを取ることは、人生をより豊かに潤わせるということでもあります。

まとめ

今回は、レコードの専門用語についてお話をしましたが、如何でしたでしょうか?レコードの専門用語は、覚えてしまえばどれも忘れることのない用語ばかりです。レコードにはさまざまな種類があり、キズにも種類があり、それらの状態はそれぞれ異なっているわけです。中古レコード買取店で買ったレコードに、もしも複数のキズがあるとすれば、それはそのレコードを保有していたオーナーが何度も繰り返し聴いていた愛着のあるレコードかもしれません。ディスクジャケットにヒートダメージがあったとしても、盤にワープが見られても、それを購入したコレクターの方こそがレコードを大事に扱うことによって、また次世代へと結ばれていくでしょう。レコードの専門用語をマスターし、より充実したレコードライフを。

レコード買取専門店である弊社では、レコードの買い取りを致しております。大阪は中宮に店舗を置き、大阪府内であれば、即日での買い取りにも対応しています。また、訳ありのレコードや、価格の付けられないレコードなども内容次第で買い取りを致します。出張買取にかかる費用は、宅配送料等も含めて、全てTU fieldが負担させて頂きます。買取可能なレコードに限度は設けず、オールジャンルの買い取りを実施しております。レコードの他、CD・DVD・楽器やオーディオ機器などの買い取りも致しております。

豊富な知識と経験を備える弊社専門スタッフが、その時の最高額で査定致します。また弊社スタッフは、手洗い・うがい・マスクの着用・アルコール消毒等を義務付けており、宅配買取をご希望の際には、スタッフと接触することもございません。また、出張買取においては、スタッフの検温とアルコール消毒・訪問先での使い捨てスリッパの着用を徹底し、最速でのお取引を実行することができます。この他、大量買取をご希望の際には、商品を一度お預かりした上で、確かな査定を行います。

レコードの売買をお考えの方は、ぜひ一度TU-fieldまで、お気軽にお問い合わせください。
弊社熟練のレコード専門スタッフが、高価査定を実現します。