セロニアス・モンク(Thelonious Monk, 1917‑1982)は、「ビバップの大祭司(High Priest of Bebop)」と呼ばれるジャズ・ピアニスト兼作曲家です。
独特の不協和音、パーカッシヴなタッチ、そして予測不可能なリズム感で、ジャズ史に唯一無二の足跡を残しました。
1940年代のミントンズ・プレイハウスでビバップの誕生に立ち会い、その後Blue Note、Prestige、Riverside、Columbiaという4大レーベルに名盤を残しました。
本記事では、セロニアス・モンクのレコード買取相場をレーベル別・作品別に詳しく解説し、高額査定を引き出すための実践的なアドバイスをお届けします。
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セロニアス・モンクとは? – 不協和音の天才ピアニスト

ミントンズ・プレイハウスからビバップの誕生へ
セロニアス・スフィア・モンク(Thelonious Sphere Monk)は、1917年10月10日、ノースカロライナ州ロッキーマウントに生まれました。幼少期にニューヨークに移住し、教会でピアノを学びながら音楽キャリアをスタートさせました。
1940年代初頭、モンクはハーレムのミントンズ・プレイハウス(Minton’s Playhouse)のハウスピアニストとなります。
このライブハウスは、ジャズ史上最も重要な場所の一つであり、ビバップ(Bebop)の誕生地として知られています。
ここで、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、ケニー・クラーク、バド・パウエルらと共に、スウィング・ジャズを超えた革新的な即興スタイルを探求しました。

唯一無二のプレイスタイル:「間違った音なんてない」
モンクのピアノ・スタイルは、当時の主流だったスウィング・ジャズのスムーズな演奏とは全く異なるものでした。不協和音(Dissonance)を恐れず、むしろ積極的に使用し、鋭角的なタッチと予測不可能な間(ま)で、聴く者に衝撃を与えました。
初めて聴いた人は「間違った音を弾いている」と感じるかもしれませんが、それこそがモンクの真骨頂。彼は「間違った音なんてない。どう解決するかだ(There is no wrong note, it’s how you resolve it)」という言葉を残しています。
ブルーノートからリバーサイドへ。苦難と再評価の軌跡
しかし、当時はあまりに前衛的すぎて商業的成功には至りませんでした。1951年には無実の罪でキャバレー・カード(演奏許可証)を剥奪され、ニューヨークのクラブで演奏できない苦難の時期を経験します。
1955年以降、Prestigeを経てRiversideレーベルと契約し、ようやく正当な評価を受け始めます。そして1962年、Columbiaレーベルに移籍し、商業的にも成功を収めました。
1982年2月17日、64歳で逝去するまで、モンクは唯一無二のスタイルを貫き続けました。
モンクのピアノ・スタイル – 不協和音とパーカッシヴなタッチ
セロニアス・モンクのピアノ演奏は、ジャズ史上最もユニークで識別しやすいスタイルの一つです。
- 音楽的特徴:
-
- 不協和音の積極的使用 – 一般的に「避けるべき音(Avoid Notes)」とされる音をあえて強調。
- パーカッシヴなタッチ – ピアノを打楽器のように鋭く叩く奏法。
- 独特の間(ま) – 音と音の間に長い沈黙を置き、リスナーの予測を裏切る。
- アンギュラー(角張った)フレーズ – 滑らかではなく、意図的に不安定なメロディーライン。
- リズムの遊び – 拍の頭をずらし、ポリリズムを多用。
モンクの演奏は、初めて聴く人には「下手なピアノ」「子供が弾いているみたい」と誤解されることもありました。しかし、実際には高度な音楽理論と深い感性に基づいた、計算され尽くされた芸術です。彼の不協和音は、決してランダムではなく、独自の美学と論理によって配置されています。
代表作曲には、『’Round Midnight』『Straight, No Chaser』『Blue Monk』『Well, You Needn’t』『Epistrophy』などがあり、いずれも現在ではジャズ・スタンダードとして世界中で演奏されています。
代表作と主要レーベル
セロニアス・モンクの録音キャリアは、4つの主要レーベル時代に分けられます。
① Blue Note Records(1947‑1952)
- 代表作:Genius of Modern Music Vol.1, Genius of Modern Music Vol.2
- 特徴:モンクの最初期録音。ビバップの原点であり、前衛的な実験性が際立つ。
- 価格帯:10インチ盤オリジナル ¥40,000〜¥100,000

② Prestige Records(1952‑1954)
- 代表作:Thelonious Monk Quintet, Thelonious Monk and Sonny Rollins
- 特徴:ソニー・ロリンズとの共演盤が特に人気。短期間の録音だが重要な作品群。
- 価格帯:10インチ盤オリジナル ¥20,000〜¥50,000

③ Riverside Records(1955‑1961)
- 代表作:Brilliant Corners, Thelonious Himself, Thelonious Monk with John Coltrane, Monk’s Music
- 特徴:モンクが商業的にも芸術的にも成功した黄金期。ジョン・コルトレーンとの共演盤は特に高く評価される。
- 価格帯:12インチ盤オリジナル ¥8,000〜¥40,000

④ Columbia Records(1962‑1968)
- 代表作:Monk’s Dream, Underground, Straight, No Chaser
- 特徴:メジャーレーベルでの安定した録音。商業的成功を収めたが、Riverside期ほどの革新性はないとされる。
- 価格帯:12インチ盤オリジナル ¥3,000〜¥15,000
特に、Blue NoteとRiversideのオリジナル盤は、コレクター需要が極めて高く、状態が良ければ高額査定が期待できます。

セロニアス・モンク・レコードの買取相場(レーベル別・作品別)

Blue Note Recordsの初期名盤と価格
Blue Note Recordsは、モンクの録音キャリアの出発点です。1947年から1952年にかけて録音された作品は、ビバップの最前線を記録した歴史的ドキュメントとして、今も高く評価されています。
代表作と買取相場:
| アルバム名 | 型番 | 形式 | 買取価格相場 |
|---|---|---|---|
| Genius of Modern Music Vol.1 | BLP1510 | 12″ LP | ¥15,000~¥40,000 |
| Genius of Modern Music Vol.2 | BLP1511 | 12″ LP | ¥20,000~¥50,000 |
| リイシュー盤(1980年代再発) | BLP1510/1511 | 12″ LP | ¥3,000~¥8,000 |
- 注記: オリジナル盤とリイシュー盤の価格差は約5~10倍。オリジナルの見分け方は、47 West 63rd Street (NYC) 表記、Deep Groove (DG) マーク、Plastylite刻印、レキシントン移転前 (1959年以前) のラベル。
Blue Note盤の特徴:
- 10インチ盤の希少性 – 初期プレスは10インチで発売され、現存数が非常に少ない。
- 深溝(Deep Groove)ラベル – Blue Noteの初期プレスには、レーベル周辺に溝(groove)がある。これがオリジナル盤の証。
- 「耳あり(Ear)」と「RVG刻印」 – Blue Noteコレクターが重視する要素。「耳あり」(レーベルデザインに耳のような突起)、RVG(Rudy Van Gelder)刻印はオリジナル盤の証明。
- マトリクス番号 – 盤の溝内側に刻印された番号。手彫りであれば初版の可能性が高い。
高額査定のポイント:
- 10インチ盤オリジナル:12インチよりも製造数が少なく、価格は5〜10倍。
- 耳あり+深溝+RVG刻印:この3つが揃えば最高評価。
- ジャケット状態:Blue Noteの初期ジャケットは、厚手の紙にエンボス加工されており、これが良好な状態であれば査定額アップ。
Prestige Recordsの共演盤と市場価値
Prestige Recordsでのモンクの録音期間は短いものの、ソニー・ロリンズやマイルス・デイヴィスとの共演盤が残されており、コレクター需要が高い作品群です。
代表作と買取相場:
| アルバム名 | 型番 | 形式 | 買取価格相場 |
|---|---|---|---|
| Thelonious Monk Trio | PRLP7027 | 12″ LP | ¥15,000~¥40,000 |
| Monk (Quintets) | PRLP7053 | 12″ LP | ¥12,000~¥35,000 |
| Monk and Sonny Rollins | PRLP7075 | 12″ LP | ¥18,000~¥45,000 |
| リイシュー盤(OJC等) | 各種 | 12″ LP | ¥3,000~¥8,000 |
- 注記: オリジナル盤の条件は、黄色NYC表記ラベル、Bergenfield住所、Deep Groove、446W または RVG刻印。リイシュー盤(OJC, Fantasy)はオリジナルの1/5~1/3の価格。
Prestige盤の特徴:
- ソニー・ロリンズとの共演 – 1953年録音のThelonious Monk and Sonny Rollinsは、両者のキャリア初期の貴重な記録。
- 10インチ盤の希少性 – Blue Note同様、Prestigeの10インチ盤も現存数が少なく高額。
- 黄色ニューヨーク・ラベル – Prestigeの初期プレスは、黄色地に”New York 23, N.Y.”住所表記のラベル。これがオリジナル盤の証。
- RVG刻印 – Rudy Van Gelder録音の証。
共演者の重要性:
- ソニー・ロリンズ:テナーサックスの巨人。モンクとの共演盤は両者のファンから高く評価される。
- マイルス・デイヴィス:Prestige録音には直接共演していないが、同時期に活動しており、関連盤としてコレクター需要あり。
高額査定のポイント:
- 黄色NYCラベル+深溝+RVG刻印:Prestigeオリジナルの三大要素。
- 10インチ盤:12インチの2〜3倍の価格。
- ジャケット状態:オリジナル・インナースリーブ付きが理想。
Riverside Recordsの黄金期名盤と相場
Riverside Recordsは、モンクが商業的にも芸術的にも最も成功した時期のレーベルです。1955年から1961年まで、数々の名盤を残しました。
代表作と買取相場:
| アルバム名 | 型番 | 形式 | 買取価格相場 |
|---|---|---|---|
| Brilliant Corners | RLP12-226 | 12″ LP | ¥12,000~¥50,000 |
| Monk’s Music | RLP12-242 | 12″ LP | ¥3,000~¥8,000 |
| Misterioso | RLP12-279 | 12″ LP | ¥3,000~¥7,000 |
| リイシュー盤(OJC等) | 各種 | 12″ LP | ¥1,500~¥4,000 |
- 注記: オリジナル盤(白ラベル、DG、418Wまたは RVG刻印、FLATジャケット、コーティングカバー付)は高額。リイシュー盤(青ラベル、OJC)は大幅減額。
Riverside盤の特徴:
- 芸術的完成度の高さ – Blue NoteやPrestigeの実験性から一歩進んで、洗練された作品群。
- ジョン・コルトレーンとの共演 – 1957年のThelonious Monk with John Coltraneは、両者の歴史的コラボレーションとして極めて重要。
- ソロピアノ作品 – Thelonious Himself、Thelonious Alone in San Franciscoは、モンクのピアノ・スタイルを純粋に堪能できる名盤。
- オリジナル盤の見分け方 – Riversideのオリジナル盤は、ラベルにBill Grauer Productions住所表記(553 West 51st Street, New York)がある。
『Brilliant Corners』の重要性:
1957年リリースのBrilliant Cornersは、モンク最高傑作の一つとされています。タイトル曲「Brilliant Corners」は、あまりに複雑で、録音時にミュージシャンたちが演奏に苦労し、何度もテイクを重ねたという逸話があります。ソニー・ロリンズ、マックス・ローチ、オスカー・ペティフォードら一流ミュージシャンが参加しています。
『Thelonious Monk with John Coltrane』の価値:
ジョン・コルトレーンは、1957年にモンクのバンドに短期間在籍しました。この共演盤は、両者のキャリアにおける重要なマイルストーンであり、コルトレーンがモンクから学んだ音楽的影響は計り知れません。
高額査定のポイント:
- オリジナル・ラベル:Bill Grauer Productions住所表記。
- マトリクス番号:手彫り刻印が初版の証。
- ジャケット状態:Riversideのジャケット・デザインは、Paul Baconによるもので、芸術的価値が高い。
Columbia Recordsの商業成功作と相場
1962年、モンクはメジャーレーベルColumbiaと契約し、商業的に最も成功した時期を迎えます。Riverside期ほどの実験性はないものの、安定した高品質の録音が残されています。
代表作と買取相場:
| アルバム名 | 型番 | 形式 | 買取価格相場 |
|---|---|---|---|
| Monk’s Dream | CS8765 (Stereo) / CL2090 (Mono) | 12″ LP | ¥2,000~¥6,000 |
| Underground | CS9632 | 12″ LP | ¥1,500~¥5,000 |
| Straight, No Chaser | CS9451 | 12″ LP | ¥1,500~¥4,000 |
- 注記: Columbia盤は他レーベル(Blue Note、Prestige、Riverside)に比べ価格が低め(約1/3~1/5)。理由は生産数が多く希少性が低いため。2-eyeラベル(6-eyeは1950年代でモンク該当盤なし)、360サウンド表記のオリジナル盤が高額。
Columbia盤の特徴:
- 商業的成功 – メジャーレーベルの資金力により、録音品質とプロモーションが向上。
- 安定した演奏 – レギュラー・カルテット(Charlie Rouse(ts)、Larry Gales(b)、Ben Riley(ds))との録音。
- オリジナル盤の見分け方:
- 2‑Eye(2つ目)ラベル:Columbiaの初期ステレオ盤。ラベルに2つの「目」のようなロゴ。
- 「360 SOUND STEREO」表記:白文字でラベル下部に記載があればオリジナル。
- マトリクス番号:1A/1Aまたは1A/1Bが初版の証。
Columbia期の評価:
Riverside期と比較すると、Columbia期は「安定しているが革新性に欠ける」と評されることもあります。しかし、Monk’s Dream、Undergroundなどは、モンクの音楽を広く一般リスナーに届けた重要な作品であり、ファンの間では根強い人気があります。
高額査定のポイント:
- 2‑Eyeラベル+360 SOUND STEREO+1A/1Aマトリクス:Columbia初版の三大要素。
- MONOプレス:ステレオ盤よりもMONO盤の方が音質が良いとされ、コレクター需要が高い。
- ジャケット状態:Undergroundのユニークなジャケット(戦車に乗るモンク)は、アートとしても評価される。
セロニアス・モンクのレコードが高額になる5つの条件

オリジナル盤 vs リイシュー盤の価格差
セロニアス・モンクのレコードも、他のジャズ・レコード同様、オリジナル盤とリイシュー盤で価格が大きく異なります。
- 価格比較例:
- スクロールできます
レーベル オリジナル盤 リイシュー盤 価格比率 Blue Note (BLP1510/1511) ¥40,000~¥50,000 ¥3,000~¥8,000 5~10倍 Prestige (PRLP7027/7053) ¥30,000~¥40,000 ¥3,000~¥8,000 4~8倍 Riverside (RLP12-226) ¥24,000~¥50,000 ¥1,500~¥4,000 6~15倍 - オリジナル盤の見分け方:
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- マトリクス番号:盤の溝内側に刻印。初版は手彫り刻印(例:「BLP1510-A-1」「1A/1A」)。
- ラベルデザイン:
- Blue Note:深溝、耳あり、RVG刻印
- Prestige:黄色NYC住所ラベル
- Riverside:Bill Grauer Productions住所
- Columbia:2-Eye、360 SOUND STEREO表記
- ジャケット印刷:オリジナルは厚手の紙、活版印刷の凹凸。
- 重量:初期プレスは厚手のヴァイナルで重い。
- なぜオリジナル盤は高額なのか?
-
- 音質:マスターテープに最も近い音質。
- 希少性:製造数が限られ、現存数も少ない。
- 歴史的価値:当時の文化・社会背景を反映した「タイムカプセル」。
高額査定のポイント
- オリジナル盤の証明: ラベル(Blue Noteは47 West 63rd表記、Prestigeは黄色NYC、RiversideはBill Grauer Productions白ラベル)、Deep Groove、マトリクス刻印(RVG、446W、418W等)
- 付属品完備: ジャケット・ライナー・オビ(日本盤)、コーティングカバー(Riverside)
- 盤質: MINT (100%)、NEAR MINT (80~95%)、EXCELLENT (60~80%)。VG以下は50%以下に減額
- レーベル価値: Blue Note > Prestige > Riverside >> Columbia
- 希少セッション: Brilliant Corners(難曲録音)、Monk and Rollins(共演盤)など
10インチ vs 12インチの価値
モンクのBlue NoteおよびPrestige時代の録音は、当初10インチLPで発売されました。
- 10インチ盤の特徴:
-
- 1940年代後半〜1950年代初頭に主流だった形式。
- 収録時間:片面約10〜12分。
- 製造数が少なく、希少価値が極めて高い。
- 買取相場:¥25,000〜¥100,000(Blue Note、Prestige)
- 12インチ盤の特徴:
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- 1950年代中盤以降に主流となった形式。
- 収録時間:片面約20〜25分。
- 再発盤も多く流通しているため、10インチよりは入手しやすい。
- 買取相場:¥8,000〜¥40,000(Riverside、Columbia)
レーベルの信頼性と価格
モンクが録音した4大レーベルは、いずれもジャズ史上最も重要なレーベルであり、それぞれに異なる価値があります。
- レーベル別価格ランキング:
-
- Blue Note:最高級。10インチ盤は¥40,000〜¥100,000。
- Riverside:芸術的完成度が高い。12インチ盤でも¥20,000〜¥40,000。
- Prestige:短期間だが重要。10インチ盤は¥25,000〜¥60,000。
- Columbia:商業的成功作。オリジナル盤で¥8,000〜¥18,000。
- レーベルの特徴:
-
- Blue Note:前衛的、実験的。音質へのこだわり(Rudy Van Gelder録音)。
- Riverside:バランスが良く、芸術性と聴きやすさを両立。
- Prestige:共演盤が多く、コレクター需要高い。
- Columbia:メジャーレーベルの安定感。一般リスナー向け。
共演ミュージシャンの重要性
セロニアス・モンクの録音には、ジャズ史に名を残す偉大なミュージシャンが多数参加しています。
高額査定につながる共演者:
- ジョン・コルトレーン(John Coltrane) – Thelonious Monk with John Coltrane(Riverside)は両者の歴史的コラボレーション。買取相場¥20,000〜¥35,000。
- ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins) – Thelonious Monk and Sonny Rollins(Prestige)、Brilliant Corners(Riverside)に参加。買取相場¥15,000〜¥40,000。
- マイルス・デイヴィス(Miles Davis) – Prestigeで同時期に録音。直接共演盤はないが、関連盤として価値あり。
- アート・ブレイキー(Art Blakey) – Blue Note録音に参加。ドラムの革新者。
- マックス・ローチ(Max Roach) – Brilliant Cornersでドラムを担当。
共演盤の価格例:
- Thelonious Monk with John Coltrane(Riverside):¥20,000〜¥35,000
- Brilliant Corners(Sonny Rollins参加、Riverside):¥24,000〜¥40,000
- Thelonious Monk and Sonny Rollins(Prestige):¥15,000〜¥35,000
コルトレーンとの共演の歴史的意義:
ジョン・コルトレーンは、1957年にモンクのバンドに短期間在籍しました。
この時期、コルトレーンはモンクから「不協和音の使い方」「間の取り方」「リズムの自由度」を学び、後の『A Love Supreme』などの名盤につながる音楽的成長を遂げました。
盤・ジャケットのコンディション
レコードの買取価格は、盤とジャケットの状態に大きく左右されます。
- コンディション・グレード表:
- スクロールできます
グレード 状態 買取価格への影響 MINT (M) 未開封・完全新品 100%(最高値) NEAR MINT (NM) ほぼ新品同様、傷なし 80〜95% EXCELLENT (EX) 軽微な使用感、音質良好 60〜80% VERY GOOD (VG) 目立つ傷あり、ノイズあり 30〜50% GOOD (G) 大きな傷、音飛びあり 10〜30% POOR (P) 再生困難 買取不可の場合も - 盤のチェックポイント:
-
- 傷の有無:深い傷は音飛びの原因。
- 反り:保管環境が悪いと盤が反る。
- カビ・汚れ:クリーニングで改善可能な場合も。
- ジャケットのチェックポイント:
-
- 破れ・シミ:大きな破損は減額対象。
- 書き込み:名前や価格の書き込みは減額。
- 色褪せ:直射日光による変色。
- モンク・レコードのジャケット芸術性:
-
モンクのレコード・ジャケットは、芸術的価値が高いことでも知られています。特に、
- Blue Note:Francis Wolff写真、Reid Milesデザイン
- Riverside:Paul Baconデザイン
- Columbia:Undergroundの戦車ジャケット(風刺的デザイン)
これらのジャケットが良好な状態であれば、査定額が大幅にアップします。
セロニアス・モンクのレコードを高く売るための実践的なコツ
専門店での査定依頼
セロニアス・モンクのレコードを高く売るには、ジャズ・レコード専門店での査定が最も効果的です。
- 専門店を選ぶメリット:
-
- オリジナル盤とリイシュー盤を正確に鑑定。
- マトリクス番号、ラベルデザイン、ジャケット印刷方法を細かくチェック。
- 一般的なリサイクルショップよりも高額査定が期待できる。
- 査定時のポイント:
-
- 複数店舗で見積もりを取る。
- オリジナル盤の証拠(マトリクス番号、初版ジャケット、RVG刻印など)を提示。
- 盤・ジャケットの状態を正直に申告。
複数枚まとめて査定
セロニアス・モンクのレコードを複数枚持っている場合、まとめて査定に出すことで、査定額がアップする可能性があります。
- メリット:
-
- セット割引:専門店は「コレクション一括買取」で高額査定を出すことが多い。
- 送料無料:一定枚数以上で送料無料になる店舗もある。
- 手間の削減:1回の査定で済む。
- まとめ売りのコツ:
-
- モンク関連盤(Blue Note、Prestige、Riverside、Columbia)を一緒に出す。
- 同時期のビバップ・ハードバップ系レコード(パーカー、ガレスピー、コルトレーン、ロリンズ)も一緒に査定に出すと、さらに評価が上がる。
オリジナル盤の証拠を整理
専門店での査定では、オリジナル盤であることの証拠を提示することで、査定額が大幅にアップします。
① マトリクス番号の確認
盤の溝の内側(レーベル周辺)に刻印された番号。
- レーベル別の初版マトリクス例:
-
- Blue Note:手彫り刻印「BLP1510-A-1」「BLP1510-B-1」
- Prestige:手彫り刻印「PRLP180-A」「PRLP180-B」
- Riverside:手彫り刻印「RLP12-226-A-1」
- Columbia:「1A/1A」または「1A/1B」
② ラベルデザインの確認
- Blue Note:
-
- 深溝(Deep Groove)ラベル
- 「耳あり(Ear)」デザイン
- 住所:47 West 63rd Street, New York 23, N.Y.
- Prestige:
-
- 黄色地ラベル
- 住所:New York 23, N.Y.
- Riverside:
-
- Bill Grauer Productions住所:553 West 51st Street, New York
- Columbia:
-
- 2-Eye(2つ目)ラベル
- 「360 SOUND STEREO」白文字表記
③ RVG刻印(Rudy Van Gelder)
伝説的エンジニア、Rudy Van Gelder がマスタリングした盤には「RVG」刻印がある。Blue Note、Prestige盤で特に重要。
④ ジャケット印刷方法
- オリジナル盤:厚手の紙、活版印刷の凹凸、エンボス加工
- 後年リイシュー:薄手の紙、オフセット印刷
証拠の提示方法:
- 写真を撮影(マトリクス番号、ラベル、ジャケット)。
- 事前にメールで送付し、査定額の目安を聞く。
盤のクリーニングと保管
査定前に盤をクリーニングすることで、音質が改善し、査定額が上がる可能性があります。
- 安全なクリーニング方法:
-
- ぬるま湯と中性洗剤:軽くこすり洗い(水圧は避ける)。
- 専用クリーニング液:レコード用クリーニング液(例:KNOSTI、Audio‑Technica製品)。
- マイクロファイバークロス:柔らかい布で拭く。
- NG行為:
-
- アルコール:盤面を傷める。
- 水洗い:ラベルが濡れるとダメージ。
- 強く擦る:傷の原因。
- 保管のコツ:
-
- 直射日光・高温多湿を避ける。
- 縦置き保管(横置きは反りの原因)。
- 内袋(インナースリーブ)を使用。
FAQ – セロニアス・モンクのレコード買取に関するよくある質問

まとめ – セロニアス・モンクのレコードは今が売り時
セロニアス・モンクのレコードは、ジャズ史上最もユニークで革新的なアーティストの一人として、世界中のコレクターから高い評価を受け続けています。
特に、Blue NoteとRiversideのオリジナル盤は、数万円〜十数万円で取引される貴重な資産です。
- 本記事のポイント:
-
- Blue Note盤:ビバップの原点、10インチ盤は¥40,000〜¥100,000
- Prestige盤:共演盤が重要、10インチ盤は¥25,000〜¥60,000
- Riverside盤:芸術的完成度が高い、12インチ盤でも¥20,000〜¥40,000
- Columbia盤:商業的成功作、オリジナル盤は¥8,000〜¥18,000
- オリジナル vs リイシュー:価格差は5〜15倍
- 高額査定のコツ:専門店での査定、複数枚まとめ売り、オリジナル盤の証拠提示
- 無料査定のご案内:
-
セロニアス・モンクのレコードをお持ちの方は、ぜひTU‑Fieldの無料査定フォームをご利用ください。15年以上の実績を持つ専門スタッフが、正確な鑑定と高額査定をお約束します。
- 本記事の買取価格は2026年2月時点の目安です。
- 実際の買取価格は、盤・ジャケットの状態、オリジナル盤判定、市場在庫状況により大きく変動します。
- オリジナル盤の判定には専門知識が必要です。詳細は無料査定をご利用ください。