「あなたがぁ噛んだ、小指がぁ痛い♪」の歌詞でお馴染みの「小指の想い出」。
1967年に発表し、爆発的な大ヒットとなり、今もなお歌い継がれている名曲です。
今回は伊東ゆかりの経歴を解説するとともに、レコードの買取相場もご紹介します。
伊東ゆかりの経歴
ベース奏者だった父親の影響で幼い頃からジャズに親しみ、6~7歳の時から進駐軍キャンプをまわっていました。
11歳で歌手デビューし、天才少女として脚光を浴びます。
その後、学業優先で芸能活動を一時休止しますが、渡辺プロダクションに移籍し活動を再開。
中尾ミエ、園まりと共に「スパーク3人娘」として一世を風靡します。
ヒット作「小指の想い出」は小悪魔的かつ恋愛真っ只中といった歌詞で、それを清純で控えめなイメージを持つ伊東ゆかりが歌うことでギャップが生じ、世の男性を虜にしたと言われています。
その後も、「恋のしずく」「朝のくちづけ」「知らなかったの」と立て続けにヒット曲を飛ばしました。
その上品な佇まいと抜群の歌唱力で、現在もファンを魅了しています。
レコード買取相場
買取相場がダントツで高いのは、デビュー時のEPレコード「かたみの十字架/クワイ河マーチ」です。
タイトル | 参考買取価格 |
---|---|
ミスティー・アワー(LP:VIH-28111) | 1,500円 |
パパの日記(EP:EB-229) | 3,000円 |
ゆかりのヒット・パレード(10インチ:LKF-1300) | 3,000円 |
ラリパップ/汚れた顔の天使(EP:EA-46) | 10,000円 |
かたみの十字架/クワイ河マーチ(EP:EA-38) | 10,000円 |
※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。
伊東ゆかりのトピックス
①野球選手と交際
立て続けにヒット曲を飛ばしていた時期に、巨人軍選手の柴田勲との交際が話題となりました。
俊足の1番打者として巨人のV9に貢献しつつも、その甘いマスクに女性のファンが多く、当時大人気だった王・長嶋コンビよりも、女性ファンのみなら多かったのではと言われるほど…。
伊東ゆかりとの仲が度々噂され、それを知った野村克也が、打席に立つ柴田と対戦した際には「小指の想い出」を歌い、動揺した柴田は凡退したというエピソードまであります。
②結婚そして離婚
1971年には俳優の佐川満男と結婚し、娘を一人もうけます。
しかし、1976年に離婚。
2017年の「徹子の部屋」では佐川と娘と共に出演し、
歌への考え方や仕事の質などの違いで、格差婚だったと振り返りました。
佐川は現在、同年代の一般人女性と再婚していることも明かしました。
③転機となった音楽番組
1970年に渡辺プロダクションから独立し、大手プロダクションの後ろ盾を失った厳しさや、結婚・出産・離婚を経験。
さらに「スパーク3人娘」 の自然解散や 「新3人娘」「花の中三トリオ」などの後輩歌手が登場し、一時的に低迷します。
しかし、1977年から音楽番組「サウンド・イン”S”」でメイン司会を務め、転機を迎えます。
この番組では伊東ゆかりが得意とする洋楽を中心とした構成で、時にはゲストとデュエットをしたり、エンディングではピアノにのせスタンダード・ナンバーを歌い上げました。
これがきっかけで「大人の歌手」として、再評価をされるようになりました。
まとめ
今回は伊東ゆかりの経歴を解説するとともに、レコードの買取相場もご紹介してきましたが、いかがでしたか?
名曲「小指の想い出」が発表されたのは半世紀以上前で、現在でも歌い継がれている…とても感慨深いことですね。
さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品がレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく、
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。
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