四條畷市からご依頼頂き、出張査定にお伺いしました。最初はLP100枚、シングル100枚とお伺いしていましたが蓋を開ければ玉手箱、お邪魔したスタッフを迎えたのはLP、EP、SPレコードの山でした。目算でも1000枚くらいはあろうかという量です。どうも、お電話頂いてからお客様のほうで整理を進めていくうちにどんどん出てきた、ということのようです。
さあどんな順番で見ていくか、と思っていたら、「ビートルズです」と4枚お渡しいただきました。
まずは「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の赤盤、「矢印帯」です。
「サージェント・ペパーズ」赤盤です。
「ホワイト・アルバム」帯なしと「ラバー・ソウル」矢印帯です。この2枚は通常の黒いレコードでした。じつはここまでの4枚で今回の買取の5分の1弱が出ました。
他のLPは浪曲やムード音楽など値段のつきにくいものが多かったですが、なんとか値段のつくものを選り分けて合計24000円ほどとなりました。まだ続きます。
お次はSPレコードです。SP盤の中では人気のある流行歌です。ジャケット、歌詞カードが揃っているものがほとんどでそれは良かったのですが、どうも手にとった時に違和感があります。平面においてみると、見事なまでに反って、お盆状になっています。
普通のSP盤なら、机など平面に置いたときピタッとくっつきますがこれは端が5ミリ近く浮いています。かなりの反りです。
これが反りの原因です。引き出しにレコードを平に入れるのは、少量なら悪いことではありませんが、どの引き出しもパンパンまで入れてしまっていたために、レコードの自重で真ん中が凹んでしまったのです。こうなるとレコードとして楽しむのは絶望的です。
こんなに綺麗に残っているのに、もったいない…。盤がまっすぐ残っているもの中心にお値段を付けさせていただき、SPは合計1万円となりました。
最後にEPを拝見しました。これも大量です。まだSPもあったころのタイトルが大半でした。SP時代末期は、SPとEP(シングル)で同じ内容のレコードが製造されていました。レコードとCDの過渡期と似た話です。アニメ系や藤島桓夫、松山恵子などでお値段が付き、合計1万5千円となりました。
さて、LP、EP、SP、総合計はキリよく5万円とさせていただきました。用意の箱で足りるか心配でしたが、全て搬出できました。誠にありがとうございました。