岡山県倉敷市のお客様からご依頼いただき、ビートルズのレコードをお送りいただきました。なんでも当店ホームページで紹介しているビートルズの高価買取レコードを見てお電話いただいたとのことで何と水色V帯が付いていると受付の者から聞き、とるものとりあえず、それまでやっていた作業なんかすべてうっちゃって折り返しのお電話をしました。
ヒアリングでお客様のレコードが確かに「水色V帯」と確信し、お見積りをさせていただきました。無事にお送りいただける運びとなりました。

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高く売れるビートルズのレコードは? 12枚の買取相場を解説!

さて実際にお送りいただいて現物を確認したところ盤面はおおよそ問題なし、帯は実に綺麗に残っています。しかしこちらも出せる限りの金額を出したい、そのためには再生確認が必要です。あいにく出張が立て込んでおり再生確認の時間が取れたのは3日後でした。その間にも、少しの空き時間を見つけてはジャケットの状態など細かく点検しました。
再生確認はプレーヤーの前に張り付き、A面1曲目からB面最後まで、全身を耳にしました。

さて確認の結果、盤面は全く問題なし、ジャケットと帯も良好、ただインナースリーブなしで「ビートルズ!(OR-7041)」は20万円の査定結果となりました。

当時、定価は1,500円でした。

帯の裏には補充票。

ジャケットは英国と同様に折り返しが外側に来るフリップバック、国内盤のこのタイプは「ペラジャケ」と呼ばれます。

ジャケットの上下が絞られて薄くなっているのが分かります。

この「水色V帯」は1966年ごろのものです。
ジャケット裏には解説があります。注目すべきはこの一文。「4年間も散髪に行かなかったのではないかと思われる長髪で額をおおった4人の青年が…」とビートルズを形容しているのです。

70年代も近くなる頃には確かに結構な長髪でしたが、60年代前半といえば今の目からするとそれほど髪が長いとも思えません。そんなビートルズの4人を形容するには大袈裟すぎる表現です。時代を感じさせますね。

さてこのアルバム、英題を「MEET THE BEATLES」と言います。英国のディスコグラフィには存在しないタイトルで国内独自編集となります。合計14曲のボリュームで初期ビートルズの魅力を余すところなく伝える良い選曲のレコードです。あと「イット・ウォント・ビー・ロング」さえ入っていれば個人的にはパーフェクトなのですが。

余談ですが、「MEET THE BEATLES」のタイトルは米国編集盤にも存在しますがこれは片面6曲、合計12曲とちょっと寂しい内容です。選曲も違います。なぜこのような違いがあるのかといいますと、当時米国でのビートルズの販売権を持っていたキャピトルというレーベルにあります。
いろいろと事情はあるようですが、キャピトルのやり方は結果的には「ヒット曲を入れてたくさん売れるようにする、しかも1枚ごとの曲数は減らして多くのタイトルを発売する」ということです。嗚呼商魂たくましい。そんなキャピトルの姿勢がビートルズのメンバーの反感を買い、悪名高い「ブッチャージャケット」が生まれるわけですがそれはまた別のお話です。

さてもう1枚、中期ビートルズの名作「リボルバー」も水色V帯です。こちらは補充票が破り取られているほかは申し分なく18,000円の査定になりました。

こちらは定価1,750円ですね。

他にお送りいただいたレコードもしっかり拝見させていただきました。最終的な買取金額は222,300円となりました。誠にありがとうございました。

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