ここ最近、レコード人気をひしひしと感じます。アメリカでは、2020年上半期はアナログレコードの売上がCDを1.5倍以上も上回ったとのニュースがありました。

ちなみに、今でも新品のレコードは売っています。海外のアーティストだと、新譜をレコードで出す人も珍しくありません。また、そういったレコードにはダウンロードコードが付いていて、携帯音楽プレーヤーに入れて楽しむこともできます。
ということで、新譜で売っているレコードと私共が取り扱う中古レコードは少しばかり事情が違うところもあるかもしれません。しかし、中古レコードの人気も高まってきているという実感はあります。

今回は、日々レコード買取を行う私の考えるレコードの魅力についてお話ししたいと思います。

レコードの魅力とはずばり

レコードの魅力については、いろいろな意見があります。音がいい、コレクションとして、あとはA面B面があるのがいいとか、まあ趣味のものなので意見は様々です。
結論からいうと、全部正解だと思います。レコードを買う人が「○○だからレコードがいいんだ」と思えば、それがレコードの魅力のひとつなのです。

レコードは音がいいのか

よく、レコードは音がいいという話を聞きます。正直なところ、「ものによる」話だと思いますが、実際レコードの方が「いい音」と思えることは良くあります。ここでの「いい音」とはノイズが少ないとか、そういうことではありません。「音楽を感じさせてくれる音」とでもいうのでしょうか、私はそう思います。

例えばパンクはレコード、それも45回転のシングルで聴くに限ります。音のパンチが全く違います。ストゥージズの「ダウン・オン・ザ・ストリート」を7インチのEPで大音量でかけたときはしびれました。

主観ばかりの話になってしまうので、レコードがCDより優れている科学的根拠もご紹介しましょう。あくまで通説ですが、こんな話です。
人間の耳には可聴範囲というものがあります。あまり低すぎても、高すぎても、人間には音として感じ取ることが出来ません。
CDは科学的に考えられていて、音として耳に届かない部分はバッサリ落として作られます。それに対してレコードは、CDでは除かれるところまで溝に刻まれます。
音として感じられないものが音の違いを生む、という不思議な話ですが、人間は身体で感じ取るのだそうです。

という説です。しかし私としてはオーディオ的な部分よりも主観的なところにレコードの音の魅力を感じます。

コレクション品としてのレコード

中に入っている音楽じゃなくて、モノとしてのレコードに価値を見出すという一派もいます。私にもそういうところがあって、CDで持っているのにレコードも買ったりすることがあります。30センチ角のLPジャケットはCDより「所有欲」を満たしてくれますし、盤に彫ってある刻印を眺めるのも楽しいものです。輸入盤だと、この刻印部分にメッセージが彫ってあることがあるのです。
あとは帯もコレクションの対象ですね。有名なビートルズの「半掛け帯」なんかは帯でほとんどの値段が付いているようなものです。モノとして、という需要が大きいのはジャズのオリジナル盤、60年代ロックの帯付きレコードといったあたりです。

A面、B面があるのがイイ

手のかかる子ほど可愛いという感じなのでしょうか、ひっくり返さないといけないところとか、保管に気を使ってあげないといけないとか、そういうところがレコードのいいところだ、なんて意見もあります。
私としては便利な方が嬉しいですが…、でも確かに、手がかかるからこそ、というのもレコードの魅力です。アルバムを通して聴くとき、A面が終わったらレコードをひっくり返す、この工程があるのでアルバム1枚聞き流してしまうということがありません。CDだと、だらだら70分も入っていたら途中で寝てしまうこともありますよね。
音楽を「流す」ならCD、「聴く」ならレコードといったところですね。

まとめ

私の思うレコードの魅力をご紹介しました。主観的なものなので、もちろん人それぞれですが、レコードはいまだに多くの人を引き付ける何かをもっています。
今回ご紹介したように、古いレコードは決してゴミではありません。今も通用する、立派な音楽メディアです。もう聴かないというレコードがありましたら当店にご相談ください。あなたのレコードの価値を見極め買取させていただきます。

こちらのページでレコードの買取についてご説明しています。レコードの売却を検討されている方のご参考になると幸いです。
レコード買取について