レコード愛好家の方は知っていて当然のレコードの種類ですが、この記事では最近レコードデビューをした方や、もっとレコードの事を詳しく知りたい!といった方に向けアナログ・レコードのサイズや回転数について詳しく紹介します。

これからレコードデビューをお考えの初心者の方向は、ぜひレコードの正しい取り扱い方を知って傷をつけずに長く音楽を楽しもう!もご覧ください。

まずはサイズによる違い

レコードのサイズは以下の5種類が存在します。それぞれの特徴を紹介します。

SP:78回転、10or12インチ(直径25.4or30cm)

SPとは最も古いタイプの、蓄音機で聴く円盤型のレコードです。
そのため現存数も多くありません。しかし、長くレコードを楽しむ場合は出会う機会もあるかと思いますので簡単に紹介します。
大きさはLPと一緒もしくはやや小さいのですが、回転数は倍以上の78回転になっています。またLPやシングルとは異なる材質でできており重量があります。SPレコード盤はデリケートで、落としただけで割れてしまうこともあります。

LP:33回転、12インチ(直径30cm)

33回転のLPはロングプレイの略で、45回転のEPと比べると若干音質は劣りますが長時間の収録が可能です。収録時間は30分1948年に米コロンビアから初めて発売され、現在主流となっているレコード盤です。
アルバムなどの長時間の音源を収録しているレコードは33回転になります。ロックやジャズ、クラシックなどのLP盤のほとんどが、33回転なのは、このような理由からです。
ただし33回転でないといけないという決まりもなく、45回転で録音した高音質のLPもあります。

シングル・レコード(EPレコード):45回転、 7インチ (直径17cm)

7インチのシングル・レコードはRCAビクター社が1949年に初めて発売したレコードで、オートチェンジャーで1曲ずつ連続演奏する用途を想定し企画されました。オートチェンジャーとは、アメリカ映画やドラマでよく出てくるジュークボックスの中の機能です。中央に大きく穴が開いていることから、ドーナツ盤とも呼ばれています。収録時間は5分程度です。
英語圏では7インチと呼ばれるシングル・レコードですが、ここ日本ではEPレコードと呼ばれることが多いです。
ドーナツ盤を聴く際はアダプターを使用します。

12インチシングル:45回転or33回転、12インチ(直径30cm)

シングル盤と同様に片面に1曲だけ収録されたレコードです。外周部分にのみ音溝が刻まれているため、シングル盤より音質が優れています。
またプレーヤーの購入を検討の際はこれらすべてを聴くことができないプレーヤーも存在するため、聞きたいレコードの回転数に対応しているかを確認をしてから購入しましょう。

レコードの回転数とは

回転数とはレコードが1分間に回転する回数のことです。
ほとんどのレコード・プレーヤーは、ボタン一つで回転数を切り替えることができ、レコードの回転数とプレーヤーの設定を合わせることで、正しく再生することができます。
間違えて再生しても、どちらかが直ちに故障するといったことはないので、落ち着いて正しい設定に切り替えましょう。
以下に種類とサイズと回転数をなどをまとめて表にしました。参考にご覧ください。

種類サイズ(直径)回転数片面収録時間
7インチシングル7インチ(17cm)45回転約5分
EP7インチ(17cm)45回転約7~8分
12インチシングル12インチ(30cm)33 1/3回転・45回転約6~9分
LP12インチ(30cm)33 1/3回転約20~30分
SP10・12インチ(25・30cm)78回転約4~5分

レコードの材質による違い

ビニール盤(ヴァイナル盤)

現在一般的に流通しているレコードは、ビニール盤(ヴァイナル盤)と呼ばれる塩化ビニール素材を使ったモノがほとんどです。1940年代以前に多く制作されたSP盤に比べ、耐久性や記録音質が高いためレコードの普及につながりました。

ソノシート

ビニール盤よりも音質の面では劣るもののレコード自体が極めて薄く軽いため、安価で制作できたことから、雑誌の付録などに使用されていました。

ピクチャー盤

盤面にアーティストの写真や画像などを印刷した紙を挟みこんだレコードで、プレミアム盤などに使用されます。
通常のレコードより重く、残念ながら音の鮮明さも劣りますが、ビジュアル面を重視しているためアーティストのファンにはうれしい一品です。

100%pureLP

音質を追求し、材料にカーボンなどを添加していない新配合無着色ヴァージン・ヴィニールを用いダイレクト・カッティングをすることで高音質化を目指したレコード盤です。2012年ユニバーサル・ミュージックから発売されています。
これらの素材も、これから意識していただくと音の聞こえ方も一味違ってくるかもしれませんね。これまで意識していなかった方は一度ご自宅のレコードの素材を確認してみてはいかがでしょうか。

まとめ

レコードの種類とそれぞれの特徴をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。知らなかった方はレコード仲間との会話の際にネタにしていただくのもいいかもしれません。
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