今回ご紹介するのは、フィリップスが1980年代終わりごろに発売したCDデッキ、「Philips LHH500」です。
フィリップスといえば、ソニーとCDを共同開発したメーカーですが、CDのサイズ決定に関してはソニーとひと悶着ありました。
フィリップスは、ちょうど60分が収まる11.5cmを主張。これに対してソニーはクラシック音楽のほとんどを1枚に収録できるよう、74分が収まる12cmを主張したのでした。
互いに譲らぬ両者の議論は紛糾するかに見えましたが、大指揮者カラヤンの鶴の一声、「ベートーヴェンの第九が1枚に納まるサイズがいい」という意見によって、CDの直径は12cmとなったのでした。
閑話休題、「LHH500」の話に戻りましょう。

Philips LHH500について

直径決めではソニーに譲ったフィリップスですが、CDプレーヤーではソニーとは異なる方式を採用。「負けたわけじゃないぞ」と言っているようで面白いですね。
どこが違うのかというと、信号の読み取り部分、その動きかたです。レコードプレーヤーでいうところのアームですね。
ソニーでは読み取り部分が直線に動きます。中心部から直径の線をたどるように、最短距離で動きます。
それに対してフィリップスが採用したのが「スイングアーム方式」。読み取り部は、通常のレコードプレーヤーのように弧(曲線)を描いて動きます。

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買取させていただいたPhilips LHH500

今回買取させていただいた機体は残念ながらトレーが開かない状態で、難あり商品としての買取となりました。「聴き疲れのしない自然な音」と評判の音を楽しむことはできませんでしたが、いいものを拝見させていただきました。

フィリップス(Philips)の中古CDプレーヤーを積極的に買取しております