エディ・コクラン(Eddie Cochran)は1960年代に活躍した、アメリカ合衆国のロックギタリスト・シンガーです。
2003年にはローリングストーン誌『史上最も偉大な100人のギタリスト』にて84位に選ばれています。
そんな彼が、1957年に発表した『バルコニーに座って』(英語:Sittin’ in the Balcony)はBillboard Hot 100にて18位にランクインするなどエディ・コクランの代表曲の1つになりました。
その後、シンガーソングライターであるドン・マクリーン、ケイトヘリック、日本ではロカビリー歌手・山下敬二郎らがカバーしており、今もなお多くのアーティストに影響を与えた1曲となっています。

エディ・コクランのプロフィール

エディ・コクランは伝説のギタリスト・シンガーとして活躍し、現在では彼の楽曲はスタンダードと言える名曲が数多くあり多くの人々を魅了し続けています。
プライベートでは友人と釣りや、狩猟を楽しむことが好きだったようです。
特にコルト社製のバントナインで行うクイック・ドロー(早撃ち)の腕前はかなりのもので、リバティプロデューサーのスナッフ・ギャレット曰く『素晴らしいギタープレイヤーだったが銃さばきはもっとすごかった』と話しています。
さらに『エディは常にバントラインを所持していた』という逸話まで残っています。
1960年、初のイギリスツアーを大成功させ帰国するために空港へと向かう途中、交通事故に遭ってしまいます。
車に同乗していた婚約者のシャロン・シーリーと歌手ジーン・ヴィンセントは重症を負ったものの負傷で済みますが、車外へ放り投げ出されたエディ・コクランは脳挫傷のため21歳という若さでこの世を去りました。

エディ・コクランの作品3選

C’mon Everybody

1958年に発表されたこの曲は、マネージャーであるジェリー・ケイプハートと共同制作されたものです。
テーマは『家でパーティーをしようぜ!』というもので、当時の若い世代に絶大な人気を博くした1曲です。
1988年にはLevi’sの広告キャンペーンに起用され、名セッションドラマーであるアール・パーマーによって演奏されました。
さらに海を越え日本でも、ザ・ルースターズや布袋寅泰など多くのアーティスト達がカバーをして知られています。

Hallelujah I Love Her So

1956年に大ヒットを記録したレイ・チャールズの曲。
レイ・チャールズによるオリジナルはピアノがメインでしたが、エディ・コクランがギターバージョンに編曲し直して1959年に発表しました。
後にフランク・シナトラ、ビートルズといったアーティストによってレコーディングされています。

サマー・タイムブルース

1958年に発表した『サマータイムブルース』は、2010年度ローリング・ストーンが選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500で74位に入るほどの名曲です。
この曲は『10代のフラストレーション』をテーマにしています。
ミュージシャンとしての経歴において最高位のビルボードチャート8位、UKシングルチャートでも18位を獲得しています。
1962年にはビーチ・ボーイズがデビューアルバム『サーフィン・サファリ』で収録していたり、1994年にはカントリースターのアラン・ジャクソンによるカバーがビルボード・カントリーチャートで1位を獲得。
日本のRCサクセッションは、1988年8月15日に発表したカヴァーアルバム『COVERS』内で、日本語歌詞を加えたバージョンを発表しようとするも、原発に反対するような内容だったことからアルバム発売中止騒動が起きたのは有名な話です。

エディ・コクランの高価買取レコード

タイトル参考買取価格
エディ・コクランの想い出(帯付き赤盤LP:LBY-1060)50,000円
プリティ・ガール/テレサ(EP:LED-97)20,000円
テル・ミー・ホワイ(EP:LED-101)20,000円
バルコニーにすわって(EP:LED-47)7,000円
コクランのズンタ・タッタ(赤盤EP:LIB-10)5,000円

※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
21歳という若さでこの世を去ったエディ・コクラン。
映画でエルヴィス・プレスリーに扮しての演奏が評判となり、リバティーレコードと1年間の契約を結び数多くのオリジナル曲やカバー曲を生み出しました。
そして、現在でも多くのアーティストを魅了し、カバーをすることで名曲の数々を受け継いでいます。
世界的ロックスターとして活躍したエディ・コクランの名曲に触れてみてはいかがでしょうか。