美しい容姿と歌唱力で、戦後間もない日本の歌謡界を華々しく飾った雪村いづみ。
デビューから70年近く経った今でも、現役で活動をおこなっています。
今回は雪村いづみの魅力とともに、レコードの買取相場もご紹介していきます。

雪村いづみの魅力

当時日本では導入されていなかった、歌手がホスト役を務める「ワンマンスタイル」をいち早く導入したり、日本人で初めてプロテストソングを歌い、「フォークシンガーの先駆け」「メッセージソングの元祖」とも呼ばれていることからも、先見の明があることが伺い知れます。
テレサ・ブリュワーのカバー曲「想い出のワルツ」でビクターからデビュー。
発売直後から話題となり、20万枚の大ヒットを記録します。
戦後に最短でスターになったことから「世紀に一人のシンデレラ」とも称され、愛称は本名の朝比奈知子から「トン子」「トンちゃん」と呼ばれています。

レコードの買取相場

ごく初期のシングルは非常に人気です。何の曲が入っているか、というより希少性の問題ですね。まだSPレコードもあった時代ですから、かなり昔です。

タイトル参考買取価格
フジヤマ・ママ/B面:朝比奈愛子「シュガー・キャンデー」(EP:AS-6013)10,000円
真夜中のブルース/ヤキティ・ヤック(EP:AS-6016)10,000円
シャンソン・ダムール/火の玉ロック(EP:AS-6015)10,000円
チャチャチャは素晴しい(4曲入りEP:EV-2009)15,000円
シャンソン・ダムール(10インチ:LV-19)40,000円

※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。

雪村いづみの歴史

①デビューのきっかけ

いづみが9歳の時に、父親が自殺。
そして1952年には、母親が経営する東興映画が倒産し、生活が困窮します。
いづみは高校への入学が決まっていましたが、学費が払えないため入学を断念。
家計を助けるために中学卒業後間もなくして歌手を志し、ダンスホールで無給ながら歌手活動を開始します。
日劇の地下で進駐軍相手に歌うアルバイトもしており、同年には「サンマー・スキャンダル」のタバコ売りの少女に合格し、プロ歌手としてデビューしました。

②「三人娘」だけではない活躍ぶり

同年代の人気少女歌手である、美空ひばりと江利チエミと共に「三人娘」と称され、映画などにも出演しています。
しかし映画と一口に言っても、ドラマ性の高い作品の主演や喜劇映画シリーズの準主役、文芸大作でも重要な役割を果たしており、女優としても高く評価されています。
また、その可憐な容姿や初々しさはもちろん、ポージングの的確さなども見い出され、ファッションモデルとしても活躍しました。

③恋多き乙女

1959年ごろに「ロカビリー三人男」の一人として一世を風靡した、ミッキー・カーチスとの熱愛が話題を呼び、婚約まで至るも、後に解消しています。
1961年にはアメリカ公演時に知り合った大学生、ジャック・セラーを日本へ連れ帰り電撃結婚。長女をもうけますが、1966年に離婚。
1967年にバリトンサックス奏者の原田忠幸と再婚するも、またもや離婚。
1970年代には、劇団四季所属の飯野おさみとの同棲も話題を呼びましたが、後に破局し、以後は独身を貫いています。

まとめ

今回は雪村いづみの魅力とともに、レコードの買取相場もご紹介してきましたが、いかがでしたか?
83歳になった今でも、現役で活動されているそのバイタリティには頭が下がります。

さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品もレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。

ご連絡をお待ちしております!