日本の女性ロック・ボーカリストの草分け的存在と言われている麻生京子。
そのソウルフルな歌声は「和製ジャニス・ジョプリン」と称されています。
今回は麻生京子について解説するとともに、レコードの買取相場もご紹介します。

麻生京子の経歴

60年代にジャズ喫茶をベースに活躍しており、ブルーコメッツにボーカルとしても参加しています。
1962年、日本コロムビア主催のコンテストで最優秀賞を受賞し契約。
同年「ハンガリア・ロック」でソロデビューし、主に洋楽ポップスの日本語カヴァー曲を発表します。
1967年には芸名を麻生レミに改名し、内田裕也とザ・フラワーズにボーカル兼サイドギターとして参加。ジャニス・ジョプリンなどのカヴァーを歌いました。
その後、内田裕也とザ・フラワーズを脱退し、渡米。
活動拠点をアメリカに置きつつ、日本でもライブを行いました。
大胆かつ豪快、そして初々しくてキュートな歌声で人々を魅了しました。

レコードの買取相場

改名前の、洋楽カヴァーシングルが非常に人気となっています。
洋楽に詳しい方は、邦題でオリジナル曲の見当がつくのではないでしょうか。

タイトル参考買取価格
あたしのベイビー/バイバイティーチ(EP:SAS-186)5,000円
カッコいい彼氏/五匹の子豚とチャールストン(EP:SA-943)7,000円
ミスターベース・マン/恋のリバイバル(EP:SAS-83)7,000円
のっぽのサリー/恋をしましょう(EP:SA-1003)7,000円
恋のジェットコースター(EP:SA-1091)10,000円
ハンガリアロック/シャンペン・ツイスト(EP:SA-922)30,000円

※買取価格は状態、付属品の有無によって大きく変わります。
また相場状況でも変動がございますので、ご参考程度にお考えください。

麻生京子が参加していたグループについて

①ブルーコメッツ

60年代に一世を風靡したグループ・サウンズのひとつで、他のグループよりも圧倒的に音楽的水準が高く、全てのメンバーが読譜力に優れ、作編曲ができ、卓越した楽器演奏とアンサンブル、緻密なコーラス・ワークで、あらゆるジャンルを高い完成度で演奏できるグループとして評判でした。
1967年に発売された「ブルー・シャトウ」は売上枚数150万枚を記録し、自身最大のヒットとなり、この年の第9回日本レコード大賞を受賞。
名実ともに「日本一のグループ」となりました。

②内田裕也とザ・フラワーズ

内田裕也が海外旅行中に最新の音楽に触れ、その影響を日本に持ち帰り、1967年に結成しました。
内田はプロデューサーの立ち位置で、コーラスや司会など一歩引いた役割で参加。
唯一のアルバム「チャレンジ!」は、ジャケットデザインはメンバー全員が裸で、
かなりインパクトがあります。
主に麻生京子が歌うジャニス・ジョプリンのカヴァー曲が収録されており、
現在でもその歌声は評価を受けています。

③井上堯之ウォーターバンド

ザ・スパイダース、ザ・テンプターズ、ザ・タイガースの元メンバーで結成されたロックバンド「PYG」が発展したバンドグループです。
リードボーカルには萩原健一や沢田研二など錚々たるメンバーが名を連ね、
「沢田研二と井上堯之グループ」「沢田研二と井上堯之バンド」の名義でもレコードを発表しています。
また「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「青春の蹉跌」など、1970年代を代表するドラマや映画作品のサントラを数多く担当しています。

まとめ

今回は、麻生京子について解説するとともに、レコードの買取相場もご紹介してきましたが、いかがでしたか?
パンチの効いたキュートな歌声を、実際に聴いてみたかったなぁと思いました。

さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品がレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく、
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。

ご連絡をお待ちしております!