「親父が遺したレコードの山、そもそも何のジャンルなのか分からない」——買取のご相談で、実はいちばん多いのがこのお声なんです。私はTU-Fieldでレコードの査定を15年ほどやってきましたが、ジャンルが分かると盤の見え方がガラッと変わります。この記事では、アナログレコードにはどんなジャンルがあるのか、そして各ジャンルが買取の現場でどう扱われているのか——代表的なアーティストや盤の特徴とあわせて、店主目線でご紹介します。お手元のコレクションを整理されているご家族の方にも、きっと参考になるはずです。
- アナログレコードの主なジャンルと、それぞれの代表的なアーティスト・盤
- 買取の現場でジャンルごとにどんな盤が評価されるのか
- ジャンルが混ざった大量コレクション・遺品整理のときの進め方
- 店頭・出張・宅配、3つの買取方法と申込みの流れ
アナログレコードのジャンルは何種類あるの?
結論から言うと、レコードのジャンルは「音楽のジャンルの数だけある」というのが正直なところです。ジャズやロック、クラシックあたりを思い浮かべる方が多いですが、現場で盤を仕分けしていると、和モノ、ソウル、レゲエ、サントラ、落語、ディズニー、さらにはハウスやEDMまで、実に幅広い。しかも同じジャンルの中でもさらに細かく枝分かれしていくんですね。
ここからは代表的なジャンルを一つずつ、買取の視点も交えて見ていきます。それぞれのジャンルには当店のジャンル別買取相場ページも用意していますので、気になるものがあればあわせてご覧ください。
洋楽ポップス・ロック

買取点数でいえば、この洋楽ポップス・ロックが一番のボリュームゾーンです。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、ディープ・パープル、キング・クリムゾン、フランク・ザッパ、デヴィッド・ボウイ……60〜70年代の名盤は今も中古市場で活発に動いていて、査定していて飽きることがありません。
このジャンルで見逃せないのが「どの国のオリジナル盤か」です。同じタイトルでも国内盤・US盤・UK盤で評価がまるで違うんですね。UKオリジナルのファースト・プレスを探し続けているコレクターは本当に多い。国内盤の場合は帯そのものに価値があって、帯の種類や状態ひとつで金額が動きます。ジャケットや帯は、盤と同じくらい大切に保管してください。
ジャズ

ジャズは、レコードで集める文化がとにかく根強いジャンルです。マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、チェット・ベイカー、ソニー・クラーク——語り出すと止まりませんが、査定の軸になるのはやはりレーベルです。Blue Note・Prestige・Riversideのジャズ3大レーベルは、USオリジナル盤を中心に高く評価される盤がたくさんあります。
国内盤ではキングや東芝の帯付きブルーノートが安定して人気ですし、山本剛さんをはじめとする和ジャズは今や世界的に注目されていて、査定にお持ちになったご本人が金額に驚かれることも珍しくありません。モダンジャズ、スピリチュアル・ジャズ、ジャズ・ファンクと枝が多いのもこのジャンルの奥深さです。
店主からひとこと
ジャズは「盤の重さ」で年代の見当がつくことがあって、手に取った瞬間にちょっとワクワクするジャンルなんですよ。溝の深いオリジナル盤に出会うと、こちらもつい前のめりになります。ジャンルが分からなくても大丈夫、レーベルと盤面を拝見すれば見当はつきますので、遠慮なくお持ちください。
和モノ・邦楽(歌謡曲・シティポップ・アイドル・邦楽ロック)
ここ数年で査定額が大きく動いたのが、この和モノ・邦楽です。とくにシティポップは海外からの需要が爆発的に伸びていて、山下達郎さん、竹内まりやさん、吉田美奈子さん、大瀧詠一さん、松任谷由実さん、そしてYMO(Yellow Magic Orchestra)あたりは、状態の良いオリジナル盤なら以前とは比べものにならない評価が付くことがあります。
歌謡曲・アイドルでは松田聖子さん、中森明菜さん、テレサ・テンさん。グループ・サウンズやフォーク、インディーズの自主盤なども根強い人気です。ジャンルとしては大きく二つに分かれていて、シティポップ・歌謡・アイドル系と、邦楽ロック・J-POP系で当店のまとめページも分けています。
クラシック

クラシックは、正直いちばん「目利き泣かせ」のジャンルです。国内盤の多くはお求めやすい価格で流通していて、当時けっこうな値段で買われた方が査定額に驚かれることもあります。ただ、「クラシック=安い」と決めつけるのは早いんですね。
クラシックはオーディオにこだわるファンが多いジャンルで、高音質盤やDECCA・EMI・DGG(グラモフォン)の英・仏・独オリジナル盤には、しっかりした評価が付くものが今も数多くあります。指揮者や演奏家、初期プレスかどうかで価値が変わるので、まとめて処分される前に一度ご相談いただくのが安心です。オペラ、交響曲、ピアノソナタ、声楽と幅も広いジャンルです。
HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)
コアなファンがしっかり付いているのがHR/HM。ブラック・サバス、AC/DC、エアロスミス、ジューダス・プリースト、アイアン・メイデン、メタリカ、メガデス、スレイヤー、モーターヘッド、そして初期のインディーズ盤まで、UK盤・US盤のオリジナル7インチやLPにはプレミアが付く盤が数多く存在します。
ジャンルの熱量がそのまま相場の底堅さになっていて、今後も安定して評価が期待できる分野だと私は見ています。マイナーレーベルの初回プレスや自主制作盤は、状態が良ければ思わぬ評価になることもあります。
→ ハードロック・ヘヴィメタルのレコード買取相場一覧はこちら
レゲエ・ソウル・R&B
レゲエとソウル・R&Bは、専門の目利きがあるかどうかで評価が大きく分かれるジャンルです。レゲエならボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズをはじめとするルーツ系、ソウルならマーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリンといった名前が並びます。
とくにレゲエは、ジャマイカ盤の7インチやダブ、少数プレスのシングルにコアな需要があって、一見地味な盤が実は探されている一枚だった、ということが起こります。ディスコ・ファンクも含め、オリジナル盤・状態の良さがそのまま評価に効いてくる分野です。
サウンドトラック・アニメ・ゲーム音楽

映画の劇伴やテーマ曲をまとめたサウンドトラックは、いつの時代も一定の人気があるジャンルです。ポイントは作品の人気と流通量。名作でもプレス数が少なかったタイトルは探している人が多く、評価が上がりやすい傾向があります。
近年はアニメ・ゲーム音楽のレコードも見逃せません。往年のアニメ主題歌集や、ゲームサントラの再発アナログなどは、ファン層がはっきりしているぶん需要が読みやすいジャンルです。サントラ・アニメ・ゲーム音楽はまとめて一つのカテゴリとして扱っています。
→ アニメ・ゲーム音楽・サントラのレコード買取相場一覧はこちら
ハウス・EDM・HIPHOP(クラブ系)
クラブミュージックの源流をたどると、1970年代アメリカのディスコとDJカルチャーに行き着きます。そこから80年代にリズムマシンが加わってハウスの原型が生まれ、テクノやEDMへと広がっていきました。HIPHOPも同じくDJ文化から発展したジャンルで、12インチシングルやプロモ盤に独自の需要があります。
「ブームは過ぎた」と言われることもありますが、現場感覚ではDJ用途の需要は根強いです。オリジナルの12インチ、限定プレス、名曲のプロモ盤などは今も探されています。ハウス・EDM・HIPHOPをはじめとするクラブ系は、DJ機材とあわせてまとめて評価しています。
落語・演芸
落語は日本を代表する大衆演芸で、人情噺から怪談まで幅が広く、最後の「落ち(さげ)」が魅力ですよね。レコードとしての歴史も古く、名人の高座を収めた盤や、廃盤になった全集ものなどは希少価値で評価が変わります。演芸・浪曲なども含め、意外と探している方がいるジャンルなので、まとめて処分される前にぜひ見せてください。
ディズニー・キャラクター音楽
老若男女に愛されるディズニー作品は、ジャケットが映える盤が多く、コレクター人気の高いジャンルです。物語入りのソノシート、当時もののサントラ、キャラクターものの企画盤など、付属の絵本やブックレットが揃っているかで評価が変わってきます。お子さんの頃の思い出の一枚、という形でお持ちになる方も多いですね。
どのジャンルが高く売れる?査定額を左右するポイント
「結局どのジャンルが一番高いの?」とよく聞かれますが、実はジャンルそのものより「盤ごとの条件」で評価が決まる部分が大きいんです。15年見てきて共通していると感じるポイントを、いくつかお伝えします。
- オリジナル盤・初回プレスであること(再発盤より評価が高い傾向)
- 国内盤なら帯・ライナー・付属品が揃っていること
- 盤面のキズ・ジャケットの状態が良いこと
- プレス数の少ない希少盤・自主制作盤であること
もちろんシティポップやジャズ、HR/HMのように、ジャンル全体として需要が高まっている分野はあります。ただ、演歌や落語のような一見地味なジャンルでも、廃盤・希少盤なら思わぬ評価になることは日常茶飯事です。だからこそ「安そうだから」と自分で処分を決めてしまうのが一番もったいない。まずは全部まとめて拝見するのが、当店の基本スタンスです。ジャンル別の傾向はレコード買取相場の価格表でもご案内しています。
店主からひとこと
「これはたぶん二束三文だろうから」と処分寸前だった箱の底から、探していた希少盤が出てくる——こういう場面に、私は何度も立ち会ってきました。ジャンルの見た目や有名・無名で決めつけず、一枚一枚ちゃんと見る。当たり前のようでいて、これが査定士のいちばん大事な仕事だと思っています。
ジャンルが混ざった大量コレクション・遺品整理のとき
ご相談の中でも特に多いのが、「亡くなった父のレコードを整理している」「実家の音楽部屋を片づけている」というご家族からのお声です。ジャンルがジャズ、クラシック、歌謡曲、サントラ……と入り混じった数百枚・数千枚のコレクションは、ご家族だけで仕分けるのは本当に大変ですよね。
そういうときこそ、ジャンルごとに分ける必要はありません。混ざったまま、まるごとお持ちいただいて大丈夫です。仕分けと査定はこちらで責任を持って行います。故人が長年かけて集められた大切なコレクションですから、一枚ずつ丁寧に拝見し、価値のある盤はきちんと評価いたします。処分に困っていた盤も含め、まとめて心の整理のお手伝いができればと思っています。大量整理・遺品整理についてはレコードの遺品整理・大量買取の専用ページもご用意しています。
レコード以外の品も「ついで売り」で査定額20%UP
音楽部屋やご実家を整理していると、レコード以外にもオーディオ機器や楽器、カセット、CD、書籍、おもちゃ、鉄道模型など、いろいろな品が出てくるものです。当店ではレコードの買取金額に20%を上乗せするキャンペーンを実施中で、この「ついで売り」をご利用いただくと、レコード以外の品も合算して20%UPの対象になります。
音楽関連品はもちろん、書籍・ホビー・その他ありとあらゆるものをまとめてお出しいただけるので、整理の手間もぐっと減ります。詳しくはついで売りの詳細ページとキャンペーンの詳細ページをご覧ください。
TU-Fieldの3つの買取方法
当店では店頭買取・出張買取・宅配買取の3つの方法をご用意しています。お住まいの地域やレコードの枚数にあわせてお選びください。ジャンルが分からなくても、査定は当店にお任せいただけます。
店頭持込買取|大阪近郊の方向け
大阪市内・近郊の方は、店頭へ直接お持ち込みいただけます。その場で盤を拝見しながら査定できるので、ジャンルや価値の説明を聞きながら進めたい方にもおすすめです。査定料は無料、金額にご納得いただけない場合はそのままお持ち帰りいただけます。
TU-Field
〒534-0001
大阪府大阪市都島区毛馬町5丁目1-7
時実倉庫1F
店舗へのアクセス方法
大阪シティバス
「大東町」停留所 徒歩5分
JRおおさか東線
「城北公園通」駅 徒歩8分
出張買取|大量のコレクションを自宅で売りたい方向け
大阪・関西エリアなら、ご自宅まで出張してその場で査定・買取いたします。枚数が多くて運び出すのが大変な場合や、遺品整理でまとめて処分したい場合にぴったりの方法です。ジャンルがバラバラでも、混ざったままで問題ありません。査定料・出張料・キャンセル料はすべて無料です。棚から出す前の状態でも、まずはご相談ください。
宅配買取|全国どこからでも送料無料
関西以外の遠方の方には、宅配買取が便利です。50枚以上からご利用いただけ、梱包キットを無料でお送りします。発送はゆうパックの着払いのみで、送料の負担はありません。ご自宅にいながら全国どこからでもレコードを売れる方法です。
LINE・フォーム・お電話からお申込みください。梱包キット(段ボール等)を無料でお送りします。
レコードを箱に詰めて、同梱の着払い伝票でゆうパック発送。ジャンルごとに分ける必要はありません。
盤面・付属品を一枚ずつ確認し、3〜5営業日を目安に査定結果をご連絡します。
金額にご納得いただけたら、ご指定の口座へお振込み。ご了承いただけない場合は返送も承ります。
レコードのジャンルと買取に関するよくある質問
まとめ
アナログレコードには、ロックやジャズ、クラシックといった定番から、和モノ、ソウル、レゲエ、サントラ、落語、ディズニー、クラブ系まで、本当に幅広いジャンルがあります。そしてジャンルごとに評価の勘どころは違いますが、共通しているのは「一枚ずつちゃんと見れば、思わぬ価値が眠っていることがある」ということ。ジャンルが分からなくても、混ざったままでも大丈夫です。当店ではさまざまなジャンルに精通した担当者が、確かな目でお客様の大切なレコードを査定いたします。
※本記事のジャンル解説や評価傾向は一般的な市場動向にもとづく目安です。実際の買取価格は盤面の状態・付属品の有無・そのときの市場動向によって変わります。正確な査定額については当店までお気軽にお問い合わせください。
大阪・関西は最短30分の出張買取、全国は送料無料の宅配買取に対応しています。まずはLINEでの無料相談・査定から、お気軽にどうぞ。
