レコードの種類はいろいろとありますが、代表的なのはLP(アルバム)とEP(シングル)です。EPレコードはLPよりも小さくて、「ドーナツ盤」と呼ばれたり、なんだかかわいらしいものです。ジャケットのデザインもLPより自由な感じがしますね。
今回は、EPレコードの基本知識や賢い売り方を解説します。
EPレコードとは
EPレコードとは、直径17cmくらい(7インチ)のレコードです。LPの30センチ(12インチ)に比べてかなり小さくなっています。
そのサイズから7インチと呼ばれたり、真ん中の穴が大きいことからドーナツ盤とも呼ばれます。普通のレコードプレーヤーでEPをかけるときは、アダプターを使います。
EPレコードは、基本的には片面1曲ずつ入っています。LP=アルバム、EP=シングルと考えて問題ありません。またサイズだけでなく、回転の速さも違います。LPの33回転に対して、EPレコードは45回転と速くなっています。これによってLPよりもパンチのある音が聞けます。
定価がLPより格段に安いことから、大量に製造されたものが多く、値段のつきにくいものも多くあるのも事実です。その一方で、ごく少数しか出回っていないタイトルであったり、シングルのみの発表しかしていないアーティストが今になって「発掘」されるなどで思わぬプレミアがつくことがあるのが面白いところです。
EPレコードの買取査定ポイント
レコードには「状態」や「付属品」などの査定ポイントがあり、EPレコードも基本的には同じ基準での査定です。ただしEPレコード独自の部分もあるので3点ご説明します。
①ジャケット
EPレコードのジャケットは基本的に、ジャケットデザインと歌詞などが印刷された「ジャケット」と、レコードが収納されている「スリーブ」の2つのパーツからできています。
「スリーブ」はレコード会社ごとにデザインが異なるので、これが間違いなく揃っているかも重要です。
左がスリーブ、右がジャケットです。
②センター
真ん中の穴が大きいのがEPレコードの特徴ですが、古いEPだとここにベンツのマークのようなものが付いていることがあります。
これを「センター」といって、レア盤だとこれが付いているかも大事です。
なぜこのようなものが付いているのか、そもそもなぜ真ん中の穴が大きいのかというと、ジュークボックスで再生するためです。
機械操作でレコードを選んで再生するには、穴が大きくないといけなかったのです。写真のようなレコードをジュークボックスに入れるときは、センターを折り取って入れるのです。
③レコード盤、ジャケットの状態
定価が安かったためか、EPレコードは結構ぞんざいに扱われることも珍しくありません。ジャケットの欠品なども多くありますし、LPよりも薄いため、反りも出やすいです。
レア盤で状態の良いものは、プラス査定になります。
EPレコードを売るなら専門店に
さて、もしお手元にEPレコードがたくさんあったら、どうやって売るのが良いでしょうか?
自信があればネットオークションで売るのも賢い選択だといえます。しかし1円~100円未満で落札されるものも多くあるなか、売れるものを見分けるのは骨が折れます。
やはり現金化のスピードや手間を考えると、買取業者に依頼するのがよいでしょう。ただどんな業者に売るかは考えないといけません。
流通枚数が多く、値段のつかないもの・つくものの差が激しいEPレコードの査定では、売れるものかそうでないかを瞬時に見分ける鑑定眼が必要です。値段のつかないレコードをひたすら1時間も調べる業者と、調べる必要のあるものだけをより分けて短時間で査定できる業者では、かかるコストも少ない分、後者の方が査定額も期待できます。
というわけでEPレコードを売るなら、レコードをみるスピードが速く、その中で価値のあるものをしっかり調べてくれる、メリハリのある査定をしてくれるところが一番です。
まとめ
今回は、EPレコードについて解説していくと共に、買取査定のポイントについて解説してきましたが、いかがでしたか?
意外なレア盤が、押し入れで眠っているかもしれませんね。私たちもEPレコードを査定するときは「レア盤ないかな」と期待をこめてチェックしています。「ひょっとして…」と思ったらぜひご相談ください。