今回はニュー・ウェイヴ、ポストパンクのレコードについての解説なのですが、そもそもニュー・ウェイヴ、ポストパンクってどんな音楽?という方もいらっしゃると思いますので、まずはどんな音楽か?について解説していきます。

ニュー・ウェイヴ、ポストパンクとは

ニュー・ウェイヴ、ポストパンクの誕生に不可欠なのが、パンクの存在です。
70年代後半にパンクブームが起こり、これまでのロックの既成概念や価値観が確実に変わりました。
パンクのスローガンであるDIY(Do It Yourself=自分達でやる)の精神はそのままに、新しい音楽を取り入れたものが「ポストパンク」です。
さらに「ポストパンク」の新しい音楽の要素を含み、発展したポピュラー音楽が「ニュー・ウェイヴ」となります。
ポストパンク(パンクの後)からの、ニュー・ウェイヴ(新たな潮流)と覚えていただくと良いかもしれません。
同一視されることが多いニュー・ウェイヴとポストパンクですが、シンセサイザーが鳴っていたり、比較的明るいものをニュー・ウェイヴと呼び、ギターの音が鋭くて暗いめのものをポスト・パンクと呼ぶことが多いです。
次項からはニュー・ウェイヴ、ポストパンクの代表的なバンドを解説しつつ、買取相場もご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!

ニュー・ウェイヴ、ポストパンクの代表的なバンド5選

①パブリック・イメージ・リミテッド

セックス・ピストルズのフロントマンを務めていたジョン・ライドンが1978年に結成しました。
セックス・ピストルズ時代のようなド直球のパンク・ロックとは異なり、ジャー・ウォブルによる地鳴りのようなベース、キース・レヴィンの鋭い金属的なギターという硬質で重厚な印象で衝撃を与えます。ちなみにキース・レヴィンはザ・クラッシュの初期メンバーでしたが、「変な音を出す」という理由で解雇されています。
初期のサウンドを決定づけたウォブルとレヴィンは最初の2、3作で脱退していますが、坂本龍一らゲストを迎えた「アルバム」などよりポップな方向も模索しており、一筋縄でいかないジョン・ライドンの性格が見られます。
1992年に活動を休止しますが、2009年に再開し、現在でも音楽活動を行っています。
セカンド・アルバム「メタル・ボックス」のUKオリジナル盤はタイトルの通り、丸い缶に入った3枚組の形でリリースされましたが、この缶が良い状態で残っていれば優に1万円を超える買取が期待できます。

②ジョイ・ディヴィジョン

1976年にイングランド・マンチェスターで結成されました。
ボーカルのイアン・カーティスが書く内省的な歌詞や、エキセントリックなライブパフォーマンスは、当時の若者たちを魅了します。
結成から4年後の1980年にイアン・カーティスが自殺し、バンドは「ニュー・オーダー」と名を変え活動を続けました。ニュー・オーダーは最初のうちこそジョイ・ディヴィジョン時代の沈鬱さを持っていましたが、ダンス音楽やテクノを取り入れ、さらに新しいファンを獲得していきました。
23歳という、あまりにも早すぎる死を遂げたイアン・カーティスの深い声と深遠な歌詞は、今なおその魅力に取りつかれるファンを増やし続けています。
ジョイ・ディヴィジョンは2枚のオリジナル・アルバムを残していますが、どちらも初回盤は光にかざすと赤く透き通るレコードで、良い状態で残っていれば数千円での買取はかたいアイテムです。

③ザ・ポップ・グループ

1978年に結成し3年後に解散しますが、2010年に再結成し現在も活動を続けています。
ファンクやフリージャズなどが渾然一体となった、斬新かつオリジナリティあふれる音楽性が特徴です。
デビュー作「Y(最後の警告)」はニュー・ウェイヴ史上最もアバンギャルドで実験的な作品として語られ、後世のアーティストに多大な影響を与えました。
彼らのセカンド・アルバムは「フォー・ハウ・マッチ・ロンガー・ドゥ・ウィ・トルレイト・マス・マーダー?
(For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?)」という長いタイトルの物ですが、このアルバムの国内盤レコードでポスターや葉書などの付属品が揃っていれば数千円の買取が期待できます。

④ギャング・オブ・フォー

硬質なギター、ファンク色の強いサウンド、政治的な歌詞が特徴です。
デビュー作「エンターテイメント!」は、それまでにない全く新しい切り口の演奏が繰り広げられており、ニルヴァーナ、レッチリ、REMなど本作から影響を受けたと語るアーティストが多く存在します。
ギャング・オブ・フォーは上記のアーティストよりも相場は落ち着いていますが、やはり千円クラスの買取価格のタイトルがあります。

⑤ワイヤー

「ロックでなければ何でもいい」をコンセプトに独自の音楽性を確立していき、
その逸脱したサウンドと硬派なスタイルは、多くの後進アーティストに影響を与え、ポストパンクの生みの親と称されています。
実験的な表現や制作プロセスに重きをおき、独自のスタンスで異彩を放ち続けています。パンクバンドとして出発したにも関わらず、プログレバンドのピンク・フロイドと比較されるなど、知的な感じの漂うバンドです。(実際、初期の所属レーベルはピンク・フロイドと同じハーヴェストでした)
ワイヤーのレコードもまた、買取価格1,000円を期待できるタイトルが複数あります。

他のポスト・パンク、ニュー・ウェイヴのアーティスト

今回ご紹介した他にも、当店ではポストパンク、ニュー・ウェイヴのレコードを強化買取中です。

ザ・フォール
バウハウス
キャバレー・ヴォルテール
ザ・ドゥルッティ・コラム
エコー&ザ・バニーメン
キリング・ジョーク
マガジン
ペル・ウブ
ザ・レインコーツ
スリッツ
スロッビング・グリッスル

ニュー・ウェイヴ、ポストパンクのレコード買取はTU-Fieldへ

今回はニュー・ウェイヴ、ポストパンクのレコードについて解説してきましたが、
いかがでしたでしょうか?
音楽はその時代を映し出すものと言われますが、ニュー・ウェイヴやポストパンクが生まれた70年代は、まさに新しい潮流の時代だったのかもしれません。
あれから数十年、当時聴かれていたレコードは現在も聴かれていますか?
もし聴かずに押し入れに眠っているままなら、ぜひTU-Fieldへご連絡ください。
レコードにはCDやダウンロードでは手に入らない、廃盤になったものも多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に残すためにも【処分】するのではなく【買取】を選んでいただきたいです。
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