レコード買取において、洋楽ロックやジャズに比べると注目度が低い邦楽ですが、当然邦楽にも人気ジャンルがあり、高価買取を狙えるレコードは沢山あります。
今だと、80年代のシティポップがかなりアツいですね。
他にははっぴいえんどなど、60年代後期から70年代にかけての日本語ロックも人気が高いです。
ではそれ以前の邦楽はダメなのか、と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
どの時代にも、後世の人から見直され聴かれる音楽はあります。
今回は、60年代初めの「カバーポップス」というジャンルについてご説明します。

カバーポップスについて

60年代初めの日本では、米英のポップスナンバーに日本語の歌詞をつけた音楽が大流行し、それを「カバーポップス」と呼びます。

当時は同じ曲を同時期に別の歌手が歌うということが、盛んに行われていたのが面白いところです。

例えばポール・アンカの「ダイアナ」は、「ロカビリー三人男」の平尾昌晃盤と山下敬二郎盤があったりします。
コニー・フランシスの「ヴァケイション」は、1962年に各社競作でカバーが発表されており、弘田三枝子や青山ミチ、伊東ゆかり、金井克子などがカバーしています。

50年代後半から60年代前半という時代で、海外のヒット曲がわずか数ヶ月のタイムラグで日本に入ってきていたという、情報の伝達速度にも驚かされます。

カバーポップス時代を代表するアーティスト5選

①ザ・ピーナッツ

双子である伊藤エミとユミのデュオで、「恋のバカンス」や「恋のフーガ」などの大ヒットがあります。
カバーポップスでは、ピーナッツ・ハッコーの「プティット・フルール」に歌詞をつけた「可愛い花」が大ヒットとなり、以降のカバー・ポップス文化の火付け役となりました。
その後も「月影のナポリ」や「スク・スク」「コーヒールンバ」など、
ラテン系ポップスを得意とし、たくさんのカバー・ポップスを発表しています。

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②弘田三枝子

「10年に1度の天才歌手」と称され、小学生の頃から本格的にジャズの勉強をしていました。ジャズで鍛えたスキャットを得意としています。
前述した各社競作でカバーが発表された「ヴァケイション」は20万枚のヒットを記録しています。

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③スパーク三人娘

当時渡辺プロダクションに所属していた中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの3人の総称です。
中尾ミエの「可愛いベイビー」や、園まりの「マッシュ・ポテト・タイム」「太陽はひとりぼっち」「女王蜂」「花はどこへ行った」などヒット曲が多いです。

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④坂本九

言わずと知れた昭和を代表する歌手の坂本九。
「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「明日があるさ」など数々のヒット曲がありますが、カバーポップスだと「悲しき六十才」「レットキス」がヒットしています。
「レットキス」はフォークダンスの「ジェンカ」としても、なじみの深いフィンランド民謡です。
歌詞は「Let kiss」という意味合いで書かれたラブソングとなっていますが、フィンランド語での「Letkis」とは「Letkajenkka」の略で、「列になって踊ろう」という意味です。

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⑤ロカビリー三人男

エルヴィス・プレスリーの登場や、1955年に公開された映画「暴力教室」の影響で、日本にもロカビリーの波がやってきていました。
さらにロカビリー旋風を起こすべく、渡辺プロダクションが開催した第一回日劇ウエスタン・カーニバル。
そこで共演したミッキー・カーチス、平尾昌晃、山下敬二郎の3人の総称です。
ミッキー・カーチスの「浮気なパトリシア」は、キューバ出身のマンボ王、ペレス・プラードによるインスト曲で、マンボ+ロックの融合=ロカンボとして売り出された1曲です。

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まとめ

今回はカバーポップスの黄金時代を築いたアーティストたちについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ご紹介したアーティストのなかには、現在でも精力的に活動されている方もいますし、どの曲も一度は聴いたことのある名曲揃いで、まさに廃れ知らずですね。

さて、TU-Fieldでは聴かなくなったレコードの買取をおこなっています。
ダウンロードやCDでは手に入らない、廃盤になった作品がレコードには多くあります。
素晴らしい音楽や芸術を、次の世代に引き継ぐためにも【処分】ではなく、
【買取】を選んでいただけたら嬉しいです。

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